平成29年度理学系研究科公開セミナー「少量の放射線の生体影響を探る」
- 開催日
- 2018年3月3日(土)14時~16時
- 開催場所
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中百舌鳥キャンパスA12棟 サイエンスホール
福島の原発事故によって多くの人が少量の放射線を被曝するという事態に直面し、その健康影響がどのようなものかについて強い関心がもたれるようになりました。他方、医療の現場では、X 線診断やCT 検査、PET 検査などが急速に進んでおり、そこでも少量の放射線を受けることになるので、その影響が気になるところです。ところが、これら少量の放射線が人体にどのような影響を及ぼすかについては、まだ全く分かっておりません。ただ、放射線の利用に伴う健康障害を極力少なくしたいという社会の要請に応えるための規制を作っている人たちは、放射線の生体影響は「閾値なし直線モデルに従う」という仮説を作り、そこから被曝の限度というものを定めています。このような不確実な状況を乗り越えるために、環境科学技術研究所では、少量の放射線を長期間被曝した時の生体影響が具体的にどのようなものかについて解明すべく、モデル動物としてマウスを使い研究を続けています。公開セミナーではこれまでに分かったことを紹介します。
【プログラム】
13時30分 開場
14時 開会の挨拶(理学系研究科長 溝口 幸司)
14時10分 「イントロダクションー放射線の生体影響とは?」(理学系研究科 教授 児玉 靖司)
14時40分 「少量の放射線の生体影響を探る」(公益財団法人 環境科学技術研究所 理事長 小野 哲也 氏)
15時50分 質疑応答
16時 閉会
関連情報 | |
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対象者 | どなたでもご参加いただけます。 |
受講料 | 無料 |
申込期間 | 申込不要 |
お問い合わせ | 理学系研究科支援室 Tel 072-254-9161 |