大阪府立大学

大阪府・就労継続支援B型事業所と連携し「こさえたん×府大学生のオリジナルマスクケース」を製作!

更新日:2022年3月23日

本学 ボランティア・市民活動センター V-station(以降、V-station)の学生らは、大阪府と大阪府より工賃向上計画支援事業の委託を受けた一般社団法人 エル・チャレンジ福祉事業振興機構とともに、障がい者福祉施設で作られた製品「こさえたん」と本学のコラボとなるオリジナルマスクケースを製作しました。

本取り組みでは、学生が障がい者の働く環境について学んだ後、複数回にわたってワークショップに参加し、「こさえたん」と本学とのコラボ製品の内容について検討を行いました。また、堺の伝統産業の注染(鮮やかな色合いと味のあるにじみやぼかしが特徴)の生地を使ったデザインなどを学生が考案し、堺市中区に所在する「就労継続支援B型事業所 あゆら作業所」が製作を担いました。

今回製作したマスクケースは、今後、本学が実施する卒業式などのイベントで記念品として提供する予定です。

(本取り組みは、大阪府立大学後援会の助成事業「学生のための新型コロナウイルス感染症予防対策事業等」を活用し実施しました)

取り組みの背景

大阪府における障がい者福祉施設で働く障がい者に支払われる工賃(賃金)は、1ヶ月で平均約1万2千円程度と全国で46番目となっています。

そのような現状を改善すべく、大阪府では「大阪府工賃向上計画」を策定し各種取り組みを行っているほか、障がい者福祉施設で作られた製品を「こさえたん」と名づけ、より多くの人に知ってもらえるよう取り組んでいます。

V-stationでは、2017年より大学祭での「こさえたん」販売ブース設置の協力や、学生目線での「こさえたん」へのモニター協力などの活動を実施してきました。

オリジナルマスクケースのポイント

  • 学生が、大阪府と福祉事業所と協働し、府大オリジナルマスクケースを製作。
  • 「こさえたん」と大阪府立大学のコラボ製品。
  • 堺市の伝統産業「注染」の生地を使用し、堺の魅力が詰まった製品に。

こさえたんについて

こさえたんの画像大阪府では、障がい者福祉施設で作られた製品を「こさえたん」と名付け、福祉施設の製品の購入や販売活動のPR等を積極的に行っています。

また、障がい者が「働く」ことを応援する人を「こさえたんサポーター」と名づけ、より多くの方々に知ってもらえるように活動しています。

学生のコメント

地域保健学域 教育福祉学類 1年 高木 祐希(たかぎ ゆうき) さん

コロナ禍で生活の必需品になったマスクについて、食事で外す際に置き場に困ったり、持ち運びに困ったりした経験からマスクケースを提案させていただきました。

福祉施設の方々のご協力により素敵な製品が完成しました。

このマスクケースが、「こさえたん」を知るきっかけになれば嬉しいです。

現代システム科学域 環境システム学類 2年 日下 安里紗(ひのした ありさ) さん

コロナの感染対策となる製品をメンバーみんなで考えました。各々で製品デザインのアイデアを持ち寄ったり、試作品について意見を出し合ったりと、活動を通して、内容の濃い時間を過ごすことができました。

府大と「こさえたん」のオリジナル製品として、たくさんの方に使ってもらえたらと思います。

地域保健学域 教育福祉学類 2年 羽谷 風音(はたに かざね) さん 

マスクを入れる以外の目的でも使える形や、堺の伝統産業である注染の生地の使用など、関わったみなさんの思い、工夫がたくさん詰まったデザインに仕上がりました。

このマスクケースをきっかけに、「こさえたん」に興味を持ってくださる方が増えたら、とても嬉しいです。

工学域 機械系学類 3年 陳代 修平(ぢんだい しゅうへい) さん

今回、障がいのある方の「働く環境」について学びを深めた上で、マスクケースの製作に携わることができました。

その結果、「こさえたん」だけでなく、その背景にある「働く環境」についてさらに理解が深まったように思います。

このマスクケースが、「こさえたん」や「働く環境」についてさらに関心を寄せてくださるきっかけになれば嬉しいです。

関連情報

お問合せ先

大阪府立大学 ボランティア・市民活動センターV-station

Tel 072-254-7484