大阪府立大学

学生目線で作成した「大阪府立大学環境報告書」最終号を発行

更新日:2021年12月24日

環境報告書2021年度版

大阪府立大学では、2012年度から毎年、学生が作成・編集を行う環境報告書を制作しており、この度「大阪府立大学環境報告書(2021年度版)」を発行しました。本号は区切りとなる第10号であるとともに、大阪府立大学としては最後の環境報告書となります。

環境報告書は「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律」(環境配慮促進法)に基づき発行するものです。本学の学生団体「環境報告書作成学生委員会」(E(え)~きゃんぱすの会)が原稿の作成・編集を行っていることを最大の特長としており、この学生団体が学内外で行っている環境活動や地域の方々と協働している活動の紹介など、学生目線で制作しています。

2021年度版の特徴は、学生が取り上げた本学におけるSDGs(持続可能な開発目標)推進にかかる取り組みの紹介等、2020年度の環境にかかる諸活動の掲載に加えて、次年度以降の「公立大学法人大阪」としての環境報告書への継承・発展を期して、本学のこれまで10年間の環境活動や活動の回顧も記載しています。

(参考)環境配慮促進法では、環境報告書の発行が国立大学は義務付けられていますが、公立大学は努力義務になっています。

目次

  • 第1章 環境活動
  • 第2章 環境研究・環境教育
  • 第3章 環境パフォーマンス
  • 第4章 環境マネジメント

E~きゃんぱすの会について

環境報告書の作成を行う学生団体。同書の作成を通じて、「環境」をアピールポイントとする本学のさまざまな取り組みを発信しています。また学生の「巻き込み力」「立場」を活かし、環境に配慮したキャンパス作りをめざす活動も行っています。

E~きゃんぱすの会のコメント

2021年度も新型コロナウイルスの影響で対面の活動が困難な状況でしたが、オンラインツールを活用して編集会議や取材を行うなど工夫し、本学として最後の環境報告書を作成することができました。

記事の取材や執筆作業を通じて、環境に関するさまざまな活動や研究・教育がなされていること、多くの教職員・外部講師の方々や学生がそれに関わっていることがわかりました。また、その内容を読み手に理解してもらいやすい文章に書くむずかしさも知り、たいへん有意義な経験になりました。

この環境報告書を通じて、少しでも多くの学生、教職員及び学外の方々が環境について考える機会となり、日々の生活や行動を見直すきっかけになることを願うとともに、新大学においても学生が積極的に関与する環境報告書が続くことを期待しています。(2021年度版作成の主要メンバーは4名)

「大阪府立大学環境報告書」作成のこれまでの経緯

2005年4月

(環境配慮促進法が施行)公立大学は努力義務にとどまることもあり、大阪府立大学ではしばらくの期間、環境報告書を発行していない状態が続く。

2010年度 後半

この状態に危機感を持った学生有志が「学生で環境報告書を作ろう」と立ち上がり、21世紀科学研究機構エコ・サイエンス研究所(現・研究推進機構 環境教育研究センター センター長 兼 人間社会システム科学研究科 教授 大塚 耕司)に申し入れ。学内の環境対策の推進について検討していた教職員側とも意見交換。

2011年4月

エコ・サイエンス研究所内に「環境報告書作成学生委員会」を設置。愛称を「E~きゃんぱすの会」、マスコットキャラクターを「ぷろせすたん」とする。

学生自らが、環境に関するデータの収集解析、環境活動を行う学内外の関係者へのインタビュー等を進め、原稿作成を開始。

2012年9月

「大阪府立大学キャンパス環境対策推進会議」(議長 理事長)の承認を得て、「大阪府立大学環境報告書(2012年度版)」(初号)を発行。

2013年8月

E~きゃんぱすの会が「おおさか環境賞」準大賞を受賞。

2021年11月

学内の意思決定機関である「大学執行会議」(議長 学長)に諮り、第10号(最終号)となる2021年度版を発行。

SDGs達成への貢献

大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。

本書はSDGs17のうち、「1:貧困をなくそう」「2:飢餓をゼロに」「3:すべての人に健康と福祉を」「4:質の高い教育をみんなに」「5:ジェンダー平等を実現しよう」「6:安全な水とトイレを世界中に」「7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「8:働きがいも経済成長も」「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「10:人や国の不平等をなくそう」「11:住み続けられるまちづくりを」「12:つくる責任 つかう責任」「13:気候変動に具体的な対策を」「14:海の豊かさを守ろう」「15:陸の豊かさも守ろう」「16:平和と公正をすべての人に」「17:パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献しています。

関連情報

お問い合わせ

大阪府立大学 研究推進機構 環境教育研究センター(担当 北田・山本)

Tel 072-254-9397