学術交流の成果! 本学特別栄誉教授が旭日中綬章を受章―DFKIで働く卒業生もドイツの大学でJunior Professorに就任―
更新日:2021年12月2日
2021年 秋の叙勲において、本学のアンドレアス・デンゲル(Andreas Dengel)特別栄誉教授(カイザースラウテルン工科大学 教授/ドイツ人工知能研究センター(以降、DFKI)カイザースラウテルン エグゼクティブディレクター)が、日本・ドイツ間の学術交流および相互理解の促進に寄与したことが高く評価され、旭日中綬章を受章しました。
関係者からのコメント
アンドレアス・デンゲル 大阪府立大学 特別栄誉教授
このような意義深い賞をいただき、大変光栄に思います。共通のAI哲学に基づいた日独の友好と交流は、私にとって長年身近な問題でした。
ハイテク国家である日本とは、AIを人や社会のために役立てようという目標を共有しています。
日本の大学、研究機関、企業とのこれまでの良好な関係と協力関係をさらに深めていきたいと思います。
辰巳砂 昌弘 大阪府立大学 学長
このたびの栄えある叙勲おめでとうございます。
先生の長年の研究を中心とした独日の学術交流への功績が認められてのご受章に、心よりお祝い申し上げます。
様々な形で交流の機会をいただいた教職員、デンゲル先生のもとで留学生活をおくった学生たちも共に一同、心から喜んでおります。
どうかこれからも教育研究活動および国際学術交流活動の発展に、さらには、AIを活用した産学官協創やDX人材の育成に、尚一層ご活躍されますよう、お祈り申し上げます。
吉村 洋文 大阪府知事
このたびの旭日中綬章のご受章、誠におめでとうございます。
今日、私たちが直面するSDGsやDX(デジタル・トランスフォーメーション)への対応など、様々な社会課題を乗り越えるためには、新たなイノベーションを生み出すことが重要です。
デンゲル教授には、大都市・大阪の発展をけん引する知の拠点となるよう、新大学「大阪公立大学」が世界水準の高度研究型大学として、引き続きご協力いただけることを期待しています。
このたびのご受章を機に、今後ますますのご健勝と一層のご活躍を心からお祈り申し上げます。
本学との学術交流の歴史
アンドレアス・デンゲル 特別栄誉教授が所属するカイザースラウテルン工科大学およびDFKIと大阪府立大学では、20年以上にわたり教員、学生が学術交流を行っており、JST CREST、日独仏AI研究など、共同研究プロジェクトも複数実施しています。
本学からは今まで18名の学生がカイザースラウテルン工科大学へ留学しており、そのうち2名がドイツで博士号を取得しています。
卒業生の1人の石丸 翔也さんは、4年時にドイツへ半年間留学し、本学大学院での博士前期課程修了後、DFKIで研究員として働きながら最優秀(summa cum laude)の評価で博士号を取得しました。
現在はDFKIにて勤務しながら、本学在学時に行っていた学習に関する研究を発展させて起業。2021年には、カイザースラウテルン工科大学のJunior Professorに就任しました。
石丸 翔也 カイザースラウテルン工科大学 Junior Professor
Junior Professorは自身の研究室を持つことができるので、今後は研究室内外のネットワークづくりにも力を入れていきたいと思います。
大阪府立大学で学生だった頃にカイザースラウテルン工科大学、DFKIに留学させていただいたおかげで今の自分があり、これからは新大学との国際交流を強化する側の立場になれることが大変楽しみです。
また、今回の就任に関してご協力いただいた皆様に感謝いたします。
SDGs達成への貢献
大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。
本受章はSDGs17のうち、「4:質の高い教育をみんなに」「17:パートナーシップで目標を達成しよう」等に貢献しています。
関連情報
- ドイツのAI研究センターが国外初の研究室DFKI Lab Japanを大阪府立大学に開設する意向(2021年1月22日 プレスリリース)
- アンドレアス・デンゲル教授に特別栄誉教授の称号を授与(2018年3月27日 ニュース)
- 工学研究科修了生の石丸翔也さんがIPA「スーパークリエータ」に認定(2016年6月7日 ニュース)
お問い合わせ
大阪府立大学 広報課(担当 八木)
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