大阪府立大学

大阪府と協働で特定健診受診率向上プロジェクトを実施

更新日:2021年10月15日

本学大学院 看護学研究科と大阪府は、国保加入者の特定健診の受診率向上のために、「特定健診受診率向上プロジェクト」を協働で実施しています。

本プロジェクトでは、2021年10月から特定健診の受診勧奨や啓発活動を実施し、特定健診の受診率向上やさらなる予防・健康づくり、重症化予防の推進に取り組みます。

本プロジェクトの背景

生活習慣病の発症および重症化を予防するために特定健診はとても大切ですが、大阪府の市町村国保加入者の特定健診受診率は、全国と比べて低率かつ低位で推移しており、大阪府の重要な健康課題の一つになっています。

この課題解決に向けて、昨年度、本学と大阪府が協働し、モデル市域で特定健診受診対象者への大規模な調査を実施しました。今年度は、調査結果を活かし、特定健診の受診率向上をめざすプロモーションを実施します。

プロモーション内容

1. 動画コンテンツを用いた府域全体での啓発活動

本プロジェクトで作成した動画を用いて、10月18日(月)~10月31日(日)の2週間、テレビCM(関西テレビ放送、MBS毎日放送)とデジタルサイネージ(大阪メトロ14駅、JR天王寺駅・大阪駅、近鉄難波駅、京阪京橋駅、ショッピングセンター等)にて啓発活動を行います。

2. モデル5市での受診勧奨・啓発活動

モデル5市において、ハガキを用いた特定健診未受診者への受診勧奨などを行います。

プロジェクト運営代表者のコメント

看護学研究科 教授 森本 明子

森本先生の写真

看護学・保健学の専門性を活かし、大阪府と協働し、本プロジェクトに取り組んでいます。大阪府の市町村国保加入者の特定健診受診率向上という課題に対して、ヘルスデータサイエンスの問題解決プロセスに基づき、昨年度、大規模な実態調査を行いました。

その結果、特定健診の受診勧奨や啓発活動においてヘルスリテラシーを考慮した資材を作成することの重要性や、健康への無関心層に対するポピュレーションアプローチの重要性が示唆されました。

今年度は、調査結果を活かし、情報を分かりやすく伝える工夫や、論理的アプローチだけでなく情緒的アプローチを取り入れ、プロモーションを行っています。予防はとても大切です。一人でも多くの方に特定健診の大切さが伝わり、受診率向上につながればと思います。

SDGs達成への貢献

SDGs3、17

大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。

本プロジェクトはSDGs17のうち、「3:すべての人に健康と福祉を」、「17:パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献しています。

関連リンク

お問い合わせ

大阪府立大学大学院 看護学研究科

教授 森本 明子(もりもと あきこ)

Tel 072-950-2902 Eメール morimotoakiko[at]nursing.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。