日本初の「子どもの貧困調査研究コンソーシアム」を発足
更新日:2019年9月18日
首都大学東京・大阪府立大学・北海道大学・東京医科歯科大学・沖縄大学・日本福祉大学は、子どもの貧困に関する調査研究に特化した日本初の研究コンソーシアム「子どもの貧困調査研究コンソーシアム」を発足しました。
本コンソーシアムは、子どもの貧困に関する国内の調査研究拠点を構築し、学際的な共同研究体制を整備することで、子どもの貧困に関する調査研究を発展させ、国・自治体において「証拠(エビデンス)に基づく政策立案」を普及させることを目的としています。
2013年の「子どもの貧困対策の推進に関する法律」を機として、これまで16以上の都道府県および多数の市区町村が、子どもの生活実態に関する調査を行ってきています。また、来年度は、国においても子どもの生活実態に関する全国調査が予定されています。
本コンソーシアムでは、次のことをめざします。
- 日本全体の子どもの貧困の状況を明らかにしていきます
- 子どもの貧困が地域によって、どのように異なる影響を及ぼすのかを解明します
- 自治体ごとに異なる政策が子どもの貧困にどのように効果的なのか政策評価を行います
- 単一の自治体の調査ではわからない少数の子ども(父子世帯、外国ルーツの子どもなど)の状況を検討します
- 国および自治体が行う子どもの生活実態に関する調査について協力・提言をしていきます
コンソーシアムは、協力体制を築く自治体を歓迎いたします。ご興味がある自治体の担当者の方は是非ご連絡ください。詳細については、「子ども・若者貧困研究センター」のWebサイトをご確認ください。
参加研究機関
- 首都大学東京 大学院人文科学研究科 子ども・若者貧困研究センター〈事務局〉
子ども・若者貧困研究センター Webサイト - 大阪府立大学 21世紀科学研究センター スクールソーシャルワーク評価支援研究所
- 北海道大学 大学院教育学研究院 子ども発達臨床研究センター
- 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科
- 沖縄大学 地域研究所
- 日本福祉大学
コンソーシアムの主な研究者(2019年9月時点)
- 首都大学東京
阿部 彩(大学院 人文科学研究科 教授/子ども・若者貧困研究センター センター長) - 大阪府立大学
山野 則子(大学院 人間社会システム科学研究科 教授/21世紀科学研究センター スクールソーシャルワーク評価支援研究所 所長) - 北海道大学
松本 伊智朗(大学院 教育学研究院 教授/子ども発達臨床研究センター センター長) - 東京医科歯科大学
藤原 武男(大学院 医歯学総合研究科 教授) - 沖縄大学
山野 良一(人文学部 福祉文化学科 教授) - 日本福祉大学
後藤 澄江(福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科 教授)
SDGs達成への貢献
大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。
本研究はSDGs17のうち、「1:貧困をなくそう」に貢献しています。
研究助成等
本事業は、国立研究開発法人 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)「科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム」(グラント番号:JPMJRX18B2)の一環として運営されています。
お問合せ先
首都大学東京
子ども・若者貧困研究センター(阿部 センター長、川口 特任研究員)
Tel 042-677-2065(センター 直通)Tel 042-677-2126(阿部 研究室) Eメール kodomo[at]tmu.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
大阪府立大学
21世紀科学研究センター スクールソーシャルワーク評価支援研究所(山野 教授)
Tel 072-254-9783