大阪府立大学

大阪府立大学が次世代エネルギーの普及に必要な電力系統安定化技術の研究開発に着手

更新日:2019年7月9日

大阪府立大学大学院 工学研究科 電気情報システム工学分野の石亀 篤司 教授、高山 聡志 講師(電力システム研究グループ)らの研究チームが、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発」に応募し、2019年6月25日に採択されました。期間は2019年~2021年度の3年間です。

この採択によって始まる研究プロジェクトでは、発電量が変動しやすい再生可能エネルギーの導入を促進する、次世代の電力系統安定化に必要となる基盤技術の開発に着手します。

プレスリリース全文(420KB)

本研究プロジェクトのポイント

  • 石亀教授、高山講師らは、現在の電力システムに加え、太陽光発電や風力発電をはじめとする再生可能エネルギーなど新たな電力供給システムに関する基礎・応用研究を進める研究者である。
  • 今回の採択により、国がめざす再生可能エネルギーの主力電源化に向け、電力系統安定化に必要となる基盤技術の開発を大阪府立大学および4研究機関が担う。
  • 具体的には、再生可能エネルギーを大量に導入した際に懸念される系統制約の諸課題を克服する研究・開発で、経済産業省「エネルギー基本計画」が掲げる「2030年の再生可能エネルギー比率22%~24%」の達成に貢献するものである。

研究者のコメント(工学研究科 電気情報システム工学分野 教授 石亀 篤司)

我々が研究対象としている配電系統の取り巻く環境は太陽光発電の大量導入などにより、めまぐるしく変化してきました。また将来的には、太陽光発電電力の買取期間が満了を迎えるユーザーの増加や、電気自動車、蓄電池の普及によるユーザーの電気の使い方の変化など、従来の方法では配電系統の運用が難しくなることが予想されます。この研究を通して、将来的に発生する可能性がある系統運用上の問題を適切に把握し、電力の安定供給と再エネの連系拡大の両立に貢献できると考えています。

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お問い合わせ

研究推進本部 URAセンター(担当 中尾)

Tel 072-254-9128 Eメール cky30445[at]osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。