大阪府立大学

ベナン共和国からの外国人留学生が日本語作文コンクールで6,793作品から1等賞を受賞

更新日:2019年2月28日

大阪府立大学大学院 人間社会システム科学研究科 現代システム科学専攻で学ぶ大学院生、アイエドゥン エマヌエルさん(博士後期課程1年、ベナン共和国出身)がこのたび、夫妻で日本語交流を続けている国際交流研究所(東京都立川市)が実施した〈第2回 世界の日本語学習者「日本語作文コンクール」〉において、1等賞を受賞しました。

〈「日本」、あるいは「日本人」に言いたいことは?〉をテーマとして、62カ国・地域から集まった6,793の応募作品からの審査の結果、2作品選ばれた1等賞のひとつとして受賞しました。2019年4月に、授賞式が東京で行われる予定です。

エマヌエルさんは外国人特別選抜にて2012年に大阪府立大学 現代システム科学域 知識情報システム学類に入学。卒業後、大学院人間社会システム科学研究科に進学し修士の学位を取得。現在は博士後期課程に在籍して「第二言語コミュニケーション意欲を高める会話エージェントの開発」をテーマに研究を進め、博士の学位取得をめざしています。

アイエドゥン エマヌエルさんコメント

この度は、1等賞に選ばれたことを大変光栄に思います。このような名誉ある賞をいただけたのは、いつも暖かく応援してくださる指導の先生方、友達および家族の皆さんのお陰だと深く感謝しています。今回の受賞を励みに、より一層日本語勉強および日本文化の理解および発信に取り組んでいきたいと思います。

エマヌエルさん応募作品の概要

テーマは「相手のことを考える日本人」。日本語の「お疲れ様」には相手のことを大切な存在として慮る気持ちが表れています。そのことに着目し、大学生活での出来事など、自身の来日以来の気持ちの変化などのエピソードを交えて、今後の日本にはより「異なる存在、異なる声」を力に変えていけるような社会づくりが必要であることを主張しました。

「国際交流研究所」とコンクールについて

元 朝日新聞記者の大森和夫氏と妻の大森弘子氏が1989年に「国際交流研究所」を設立、インターネットを通じて日本語を学習する外国人向けの教材を提供する活動などを行っています。2016年に公開した教材に対して世界中から届いた感謝の声をきっかけに、2016年~2017年に第1回となる世界の日本語学習者「日本語作文コンクール」を開催。多数の作品が集まりました。

今回、エマヌエルさんが受賞したコンクールはその第2回目となるもので、〈「日本」、あるいは「日本人」に言いたいことは?〉をテーマに2018年5月から10月まで募集、62カ国・地域から6,793の作品が集まり1次審査・2次審査を経て入賞者が決定しました。

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