大阪府立大学

学生団体が中心となり教職員向けSOGI理解促進パンフレット「にじいろぱんふ」を作成!―多様な性を認め合う大学を目指して―

更新日:2019年2月27日

大阪府立大学は、学生の性的指向や性自認(SOGI)について理解を促す教職員向けSOGI理解促進パンフレット「にじいろぱんふ」を作成し、2019年2月より学内に配布開始しました。

教職員全員が学生の性に関する権利を理解し、どの教職員に学生が相談に行っても正しい理解のもとに対応ができるようにすることを目的とした施策です。

本パンフレットは、すべての学生の性の多様性が尊重される大学をめざし活動する学生団体「フダイバーシティプロジェクト」が企画・原案作成し、本学の学生センターが支援して製作しました。

SOGIとは

性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)。本学では、当事者のアイデンティティや自称が多様であることを踏まえ、「誰」に焦点化するLGBTではなく、「何」を理由とする差別・偏見の問題であるかを焦点化するためにSOGIという言葉を使用しています。

本取り組みのポイント

「にじいろぱんふ」の写真

教職員向けSOGI理解パンフレット「にじいろぱんふ」

  • 性の多様性が尊重される大学をめざして活動する学生団体が企画・原案作成した。
  • どの教職員に学生が相談に行っても、正しいSOGIの理解のもとに組織として対応できるように備えることが目的。
  • 学生と大学の協働によるこの取り組みが、本学の特徴的な取り組みの一つとして他大学にも影響を与えることが期待される。

概要

この「にじいろぱんふ」は、2017年4月に本学が策定したSOGIガイドラインに基づき、学生の性の権利の理解促進とSOGIを理由とする差別や偏見のない大学をめざして教職員向けに配布するものです。

「SOGIとは」に始まり「気を配るべき言動例」「SOGIに関する団体・相談先」を記述し、教職員がスムーズにSOGIを理解できるような作りとなっています。

作成に関わった学生のコメント(学生団体「フダイバーシティプロジェクト」)

教職員の方々がSOGIの多様性を念頭に置いた講義、研究指導、対応をしてくださることで、まず学生が安心して学習できる環境づくりにつながると考えました。さらに、そういった研究指導等を受けることで、SOGIの多様性が学生にも伝わることが期待できると考えました。(たとえば卒論指導で、アンケート調査の性別欄の必要性を精査するなど)

「フダイバーシティプロジェクト」の主な活動

  • 大学祭において企画出展、スタンプラリーなどを開催。
  • イラストレーターで「にじいろi-Ru(アイル)」代表のippo.(田中 一歩)さんと、学内用啓発ポスターを作成、学内各所に掲示。
  • 「だれでもトイレステッカー」をデザインし、多目的トイレに貼付。
  • 学主催の特別シンポジウム「SOGI(性的指向・性自認)の多様性と大学」(2019年1月開催)に協力およびスピーカーのひとりとして登壇。

作成の背景

  • 2017年4月1日に「大阪府立大学SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)の多様性と学生生活に関わるガイドライン」(通称「SOGIガイドライン」)を策定し、公表しました。
  • ガイドライン策定に前後して、学生団体「フダイバーシティプロジェクト」が設立。SOGIガイドラインの普及や、SOGIを理由とする差別や偏見のない大学をめざした各種啓蒙活動をこれまで続けてきました。これらの実績を踏まえ、今回「フダイバーシティプロジェクト」と大学が協働して、教職員向けSOGI理解促進パンフレット「にじいろぱんふ」を作成しました。

SDGs達成への貢献

SDGs5のアイコン

大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。

本研究はSDGs17のうち、「5:ジェンダー平等を実現しよう」に貢献しています。

関連リンク

お問い合わせ

大阪府立大学 学生課 学生サポートグループ(担当 榎井)

Tel 072-254-8390 Eメール opuac[at]ao.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。