大阪府立大学

大阪府立大学がアカデミック・インパクトに加盟―SDGs・グローバル化を推進―

更新日:2018年10月16日

大阪府立大学は、2018年10月、アカデミック・インパクト参加団体として国連に認められました。

アカデミック・インパクトとは、大学の社会貢献、社会の発展に寄与するための活動と国連のめざす社会変革の活動を連携させることを目的としたプログラムで、国連広報局(DPI)が中心となってネットワーク作りが進められています。

認定書の図

認定書

参加大学は、ネットワークを活用して情報交換ができ、また、国連憲章や人権尊重などの10の原則へのコミットメントとともに、1年に少なくとも1度、これら原則を積極的にサポートする活動を行うことが求められます。

本学は、この取り組みを通じて、持続可能な社会への貢献(SDGsへの取り組み)および大学のグローバル化をより一層進めてまいります。

辻 洋 学長コメント

大阪府立大学は、持続可能な社会の実現に向けて、これまでも環境人材の育成やサスティナブルなキャンパス作り等に積極的に取り組んできましたが、このたびのアカデミック・インパクトへの参加を契機に、より一層この取り組みを加速させてまいります。

国連のアカデミック・インパクト10原則

アカデミック・インパクトに参加するには、いずれか1つの原則にコミットメントすることが最低限必要とされています。

  • 原則1:国連憲章の原則を推進し、実現する
  • 原則2:探求、意見、演説の自由を認める
  • 原則3:性別、人種、宗教、民族を問わず、全ての人に教育の機会を提供する
  • 原則4:高等教育に必要とされるスキル、知識を習得する機会を全ての人に提供する
  • 原則5:世界各国の高等教育制度において、能力を育成する
  • 原則6:人々の国際市民としての意識を高める
  • 原則7:平和、紛争解決を促す
  • 原則8:貧困問題に取り組む
  • 原則9:持続可能性を推進する
  • 原則10:異文化間の対話や相互理解を促進し、不寛容を取り除く

本学のアカデミック・インパクトに関連する、これまでの主要な取り組み

大阪府立大学では従来より、国連アカデミック・インパクト10原則の全てに関し、教育・研究・社会貢献のそれぞれの分野で活動を行ってきました。特に、原則6、原則9に関して、重点的に取り組んできました。今後はこれらに加え、原則5と原則10に関しての取り組みにも注力します。 

原則6:人々の国際市民としての意識を高める(Global citizenship)に関する取り組み

2016年に「グローバル化戦略」の策定およびグローバル化推進室という教職協働組織を設けて、グローバル化の取り組みを強化している。

特徴的な取り組みとしては次のとおり。

  • 学生が国際的な経験や思考を培うための支援制度の創設(交換留学、国際学会への参加、私費留学、外国から教員招へい等への経済的支援や助成)
  • キャンパス内に留学生と日本人学生が共同生活する国際交流会館(I-wing)の設置、海外大学との連携教育プログラムの開発(複数の海外大学とのダブル・ディグリープログラム、台湾の国立台南大学やカンボジアの王立プノンペン大学とのSDGsに関係したアイディエーション・ワークショップ)
  • グローバルリーダーの育成(大阪府立大学グローバルリーダー育成奨学金制度の創設、さくらサイエンスへの積極的関与、グローバルアントレプレナー人材の育成を目的としたシステム発想型物質科学リーダー養成プログラムの創設)

原則9:持続可能性を推進する(Sustainability) に関する取り組み

〈教育活動面〉

2010年より「環境人材育成プログラム」(副専攻「環境学」や「国際環境活動プログラム」)を運営するとともに、持続可能な社会の創造を理念とする「現代システム科学域(College of Sustainable System Sciences)」を設置し(2012年)、SDGsに対応した教育カリキュラムを導入。

〈キャンパス運営面〉

本学の「環境理念」に基づき、「環境報告書」(2013年から)を作成・発行する学生・教職員の協働組織「E~きゃんぱすの会」の活動を継続し、サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)より連続してGold賞(2015、 2017年度)を受賞。

〈社会貢献面〉

関西SDGsプラットホームに2017年の創設以来参加しているほか、ESD(持続可能な開発のための教育)を推進するユネスコスクールの活動支援において中心的な役割、たとえば、ESDに関するユネスコ世界会議(国連ESD10年総括大会)への参画や「大阪・関西ユネスコスクールネットワーク(ASPnet)」の事務局、全国の「ユネスコスクール支援大学間ネットワーク(ASPUnivNet)」の代表大学等の役割を果たしている。

SDGs達成への貢献

SDGs17のアイコン

大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。

本研究はSDGs17のうち、「17:パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献しています。

お問い合わせ

大阪府立大学 総務部 総合企画課(担当 玉城)

Tel 072-254-8419