性の多様性への理解を広めるための啓発ポスターを作成―性的指向や性自認を理由とする差別や偏見のない大学をめざして―
更新日:2018年4月19日

大阪府立大学は、性的指向(Sexual Orientation)や性自認(Gender Identity)を理由とする差別や偏見のない大学をめざし、2017年4月に学生を対象とした「大阪府立大学SOGI(Sexual Orientation And Gender Identity)の多様性と学生生活に関わるガイドライン」(解説)を、また、2018年3月に大阪府立大学および府大高専を含む法人の構成員(学生および教職員)全てを対象とした「公立大学法人大阪府立大学SOGIガイドライン」を策定し、さまざまな取り組みを実施してきました。
この度、その活動の一環として性の多様性への理解を広めるための学内啓発ポスターを作成しました。
啓発ポスター(2.1MB)
ポスターについて
目的
性的指向や性自認を理由とする差別や偏見のない大学をめざし、学生・教職員向けに性の多様性への理解を広めるため。
デザイン
人間社会システム科学研究科東 優子教授の紹介で絵本作家ippo.(田中 一歩)さんに依頼。性の多様性への理解を深め、自分らしく生きるための「じぶんをいきるるーる」をかわいいイラストとメッセージで伝えました。
作家コメント
この6つの「じぶんをいきるためのるーる」は、ボクが子どもの頃どうしてもできなかったこと。もし、子どものころ、この6つのことをるーるにして守ることができていたら、きっとボクは本当の“じぶん”を生きることができたと思っています。
ボクは、大人になってはじめて
自分の履きたいパンツを履くことができました。
自分の着たい服だけを着ると決めました。
話したい言葉で話すことができました。
いつでも自分のしたい髪型で生活することができました。
自分が好きになった人に「好き」と伝えることができました。
自分のことを「おかしくない」と思うことができました。
人の数だけ「じぶんをいきるためのるーる」はあって、お互いにお互いの「じぶんをいきるためのるーる」をわかり合うことができたら、ひとりひとりが“じぶん”を生きることができると思うのです。そしたら、みんながすごーくらくちんで、豊かに生きることができるとボクは思っています。
このポスターを見て、ひとりひとりが“じぶん”について考えたり、誰かに“じぶん”のことを、誰かとお互いの“じぶん”のことを話すきっかけになればいいなぁと思います。
2018年3月13日 ippo.(田中 一歩)
〈プロフィール〉
保育士として長年勤め、退職後、待機児童解消のための保育ルームを開設。6年間の保育ルーム運営を終えた後、創作活動に取り組む。2015年1月に自身の経験を基に絵本「じぶんをいきるためのるーる。」を出版。同年、セクシュアルマイノリティの子どもたちの居場所づくり にじいろi-Ru(アイル)を近藤孝子さんと設立。幼稚園、保育所、学校などでの出前講座、行政職員・教職員対象の人権研修を行うなど幅広く活動を展開している。
用語解説
お問い合わせ
大阪府立大学 学生センター 学生課(担当 榎井)
Tel 072-254-9115