大阪府立大学

JST 戦略的国際共同研究プログラム EIG CONCERT-Japan「効果的なエネルギー貯蔵と配分」に本学教員が共同代表を務める研究が新規採択

更新日:2017年12月27日

大阪府立大学の工学研究科 薄 良彦 准教授、石亀 篤司 教授がノルウェーおよびドイツの研究者と共同申請した研究課題「交流・多端子直流電力システムの性能に関するモジュールアウェア・モデリングと評価」が、JST 戦略的国際共同研究プログラム(解説1)に基づくEIG CONCERT-Japan「効果的なエネルギー貯蔵と配分」(解説2)に新規採択されました。 

本研究は交流・多端子直流電力システムのモデリングと性能評価に関する基盤技術の構築を行うもので、ノルウェー側の小信号安定性解析技術、ドイツ側の最適潮流計算ならびに安定化制御技術、そして日本側の大信号(過渡)安定性解析技術を統合的に活用するための汎用ソフトウェアを提供することを目標としています。

本取り組みのポイント

  • 本学教員が日本側代表を務める研究課題が、JST 戦略的国際共同研究プログラムEIG CONCERT-Japan「効果的なエネルギー貯蔵と配分」に新規採択された
  • 今回、9カ国9機関の競争的研究資金配分機関との協力により「効果的なエネルギー貯蔵と配分」の分野で募集がされ、応募がなされた29件の課題の中から採択された

本研究の詳細

本研究では、多端子直流送電(Multi-Terminal Direct Current:MTDC)システムのモデリング・制御・最適化に実績を有するノルウェー・産業科学研究所及びドイツ・フラウンホーファー研究機構との国際共同研究チームにより、交流送電とMTDCが相互結合した電力システムのモデリングと性能評価に関する基盤技術の構築を行います。ノルウェー側の小信号安定性解析技術、ドイツ側の最適潮流計算ならびに安定化制御技術、そして日本側の大信号(過渡)安定性解析技術を統合的に活用するための汎用ソフトウェアを提供するという本課題の目標に向けて、交流送電及びMTDCの各要素モデルをモジュールとして組み合わせることでシステム全体のモデリングを行うことを提案し、実際の欧州電力システムに基づくシミュレーションにより提案モデリングの有効性検証を実施します。

用語解説

解説1 戦略的国際共同研究プログラム

JSTが我が国の優れた研究成果を世界に発信することを視野に入れ、我が国の競争力の源泉となり得る科学技術を、諸外国や地域と連携することにより相乗効果を発揮させ、相互に発展させることを目指して、競争的資金事業として平成21年度から実施しているプログラム。

解説2 EIG CONCERT-Japan「効果的なエネルギー貯蔵と配分」

欧州各国と日本が連携して共同研究を推進するプロジェクトであり、欧州各国と日本との間にすでに存在する科学技術協力関係をさらに推し進め発展させることを目的としている。今回、9カ国9機関の競争的研究資金配分機関との協力により「効果的なエネルギー貯蔵と配分」の分野で募集がされ、応募がなされた29件の課題の中から今回5件の課題が新規採択となった。

お問い合わせ

公立大学法人 大阪府立大学大学院 工学研究科

准教授 薄 良彦

Eメール susuki[at]eis.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。