大学院工学研究科
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23研究中に身につけた知識、主体性などを社会で活用子どもの頃から興味があった、モーターにかかわるモノづくりをしたいと思い、モーターに特化した研究室があるこの大学院に進学しました。研究室では「レアアース磁石に代わるフェライト磁石のモーター開発」などを研究し、産官学で開催される複数の研究発表会で優秀賞など受賞しました。このような経験を通じて、みずから目標を立ててスケジュールを管理し、主体的に成果を出すことの大切さを学びました。現在は、三菱電機株式会社の回転機開発グループで、新型エレベーターのモーター開発にたずさわっています。日々、新しい知識を吸収し、お客さまのニーズに合った最適な技術を開発していく中で、大学院で身につけたスケジュール管理やモーターの基礎知識など、さまざまな学びが活かされていると感じています。自由な研究環境で培った「やり抜く力」がいまの強みに大学4年間で、コンピュータによる自動重要文抽出について研究し、大学院ではそれを発展させた「論説文自動要約システム」を作成しました。自由を重んじ、必要に応じてたくさんのアドバイスや軌道修正をいただける理想の環境で、申し分のない研究生活を送れました。その中で、結果に対して簡単に満足せず、自分の考えを持ってやり抜く力がついたことが大きな収穫です。卒業後は、これまで学んできたIT分野だけに捉われることなく働きたいと考え、JR西日本に入社。いざ入社してみても、ITを活用できるチャンスがたくさんあり、現在の職場においても車両状態の管理や修繕傾向の分析等で、大学院で培った情報処理や統計スキルが役立っています。今後は、新たなIT技術を列車のダイヤ作成に活かし、より安全・安心・快適な鉄道づくりに貢献していきたいと思います。<所属先> 西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)近畿統括本部 吹田総合車両所森ノ宮支所原田 宗樹さんはらだ むねあき2015年 知能情報工学分野博士前期課程修了<所属先> 三菱電機株式会社 コンポーネント製造技術センターモーター製造技術推進部 回転機開発グループ 岡本 純香さんおかもと じゅんか2014年 電気情報システム工学分野博士前期課程修了修了生インタビュー

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