大学院工学研究科
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20▲高分解能電子顕微鏡を用いた原子像観察実験▲高温溶解した金属液体の急冷によるアモルファス合金作製の様子具体的には高校で身に付けた基礎の上に、「材料化学」、「材料物性学」、「材料組織学」や「材料強度学」など、世の中を支えている材料を理解するのに必要な専門科目を学び、そして世界の研究者とコミュニケーションできる英語能力を身につけます。さらに演習と実験を繰り返し、専門性を肌で体験します。4年次には1年間かけて一つのテーマについて研究し、問題を解決することにより、創造力にあふれ、国際性豊かな研究者や技術者となることを目指します。より詳しい情報はWebサイトをご覧下さい。http://mtr1.osakafu-u.ac.jp/materials-jpn/新たな素材を追究し、ナノテクノロジーにつながる明るい未来を。世界に通用する専門性・創造性・英語力を身につけます。“It’s not design limited, it’ s materials limited.”これはある著名な米国の大学教授が、現在の文明の進歩の律速段階が機器をデザインする技術にあるのではなく、要求する機能を満たす材料が存在しないことにあることを指摘した言葉です。ナノテクノロジーが国策として掲げられている今、それを支えるのはマテリアルサイエンスです。本分野では特に金属、セラミックス、有機-無機複合材料、ナノ材料を対象に、マテリアル工学の基礎から応用まで幅広く学習します。そして「新しいモノを創る」、「構造を明らかにする」、「特性を評価し向上させる」の3つのアプローチを通じたマテリアル工学の研究を行います。例えば、航空機などに使われている軽くて強い合金から、コンデンサや触媒などの機能性セラミックス、有機化合物と無機化合物の両方の性質を兼ね備えた複合材料、マクロスケールの材料にはない特性を発現するナノ材料まで、上記の3つのアプローチは普遍的に適用されます。▲自作の振動エネルギー吸収測定装置による実験▲光学顕微鏡にて有機-無機複合材料の結晶を観察している様子

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