大学院GUIDEBOOK2021_総合リハビリテーション学研究科
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22 ■総合リハビリテーション学研究科 生活機能・社会参加支援系領域 片岡 正教 講師 1.主な研究内容について 重度障がい者の社会参加支援を大きなテーマとして、これまでに、頚髄損傷者の自動車への移乗動作の分析や障がい者スポーツに関する研究に取り組んできました。中でも障がい者スポーツに関する研究では、日本パラリンピック委員会の医・科学・情報サポート事業という取り組みの中で、様々な障がい者スポーツとも関わりながら、選手のパフォーマンス向上のための研究を、主にバイオメカニクス手法を用いて行ってきました。 特に重度の障がい者スポーツ選手の競技パフォーマンス向上については、まだまだエビデンスが確立されていない事も多いため、パフォーマンスの指標を確立することや、効果的なトレーニング方法について検証し、科学的な根拠に基づき、選手のパフォーマンス向上に関する取り組みを行っていきたいと考えています。現在は、パラリンピック競技の中でも最重度の障がい者が対象となっている「ボッチャ」を中心に関わっており、今後はボッチャ選手の強化の研究を進めていきたいと考えています。 2.主な共同研究先 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会・日本パラリンピック委員会、一般社団法人日本ボッチャ協会他 3.今まで指導した修士論文名 なし 4. 主な論文 ・片岡正教,安田孝志,奥田邦晴,他:障がい者陸上競技におけるハイスピードカメラを用いた動作解析の有用性 -2009アジアユースパラゲームズにおいて- ,日本障害者スポーツ学会誌,19号,30-33,2010. ・Kataoka M, Yasuda T, Okuda K, et al. : Movement strategies during car transfers in individuals with tetraplegia, a preliminary study, Spinal Cord, 50, 440-445, 2012. ・Kataoka M, Okuda K, Shima M, et al. : Relationship between the duration and trunk inclination and hip angle during car transfer in individuals with tetraplegia, The Journal of Physical Therapy Science, 28, 2452-2456, 2016. ・片岡正教,奥田邦晴,河合俊次,他:ボッチャ選手の競技パフォーマンス向上における低負荷・高速運動によるウォーミングアップの効果の検証,日本障害者スポーツ学会誌,25号,35-38,2017. ・Kataoka M, Okuda K, Iwata A, et al. : Throwing distance and competitive performance of Boccia players, The Journal of Physical Therapy Science, 32, 574-577, 2020. 5.現在の指導している大学院生数 M2:1名 6.どのような大学院生の受け入れを希望するか? 障がい者支援に興味があり、特に実践的なフィールドでの活動を通して障がい者スポーツの研究に携わりたいと考えている方を希望します。

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