平成30年度版(平成29年度報告)環境報告書
5/56

するための物質循環・自給自足システムの技術開発をモデルとして、都市における環境保全と健全な生活のための物質循環・エネルギーシステムの構築を目指す、生命環境科学研究科の北宅善昭先生を代表とするプロジェクトです。その一環として、中百舌鳥キャンパスから出る樹木の剪定枝や落葉、生協食堂の食物残渣、馬術部の馬糞等を教育・研究フィールドのエネルギー源や肥料として再利用する研究が行われています。 学生たちが授業等でこうしたプロジェクトに触れることで、キャンパス内の生態系や環境について興味を持ってもらえるとよいと考えています。 ■環境上の課題Q 本学の環境に配慮した運営上の課題について、お気付きの点があれば、お教えください。 課題のひとつは、学内の環境課題を総合的に把握し、対応する部署がないことかも知れません。府大池の水質改善を含め、省エネや化学物質管理、緑化の推進等、個々の環境課題への対応はできているのですが、それらを包括的に扱うところがほしいところです。また、教職員、学生がキャンパスビオトープについて意見交換ができる全学委員会のような場がほしいですね。 中百舌鳥キャンパス内に「菖蒲池」と呼ばれる池があります。この池では以前、「菖蒲まつり」という花見の会が行われていたのですが、ヨシが繁茂する等荒れ始めています。絶滅危惧種ミナミメダカ等の生息場所でもあり、適切な管理をしてキャンパスビオトープの一部として再生させたいものです。 ■環境教育Q 大学の本務である教育に関して、本学では環境についても力を入れていると伺っています。学域・大学院一貫教育として、実践的な演習科目を組み込んだ「環境人材育成教育プログラム」が実施され、現代システム科学域環境システム学類が設置されました。これらに対する評価と今後の方針についてお聞かせください。 学域生を対象とした副専攻「環境学」や大学院生対象の「国際環境活動プログラム」等が特によい刺激を学生に与えていると思います。国際環境活動プログラムの特別演習では、ベトナムのハロン湾周辺で環境活動を行い、植林活動を行う等、講義を受けているだけでは得られない知識や体験をもたらしてくれる授業だと思います。担当の先生方も精力的に、学生の安全確保や現地の受け入れ先との交渉等を行っています。主専攻の学生を教えながら副専攻の学生も教えるのは大きな労力がかかります。こんな科目があるということを多くの学生に知ってもらいたいですね。 この演習は、ふるさと納税制度を活用した「つばさ基金」からの支援も受けながら続いており、これからも続けてほしいと思っています。 ■評価とアドバイスQ E~きゃんぱすの会の活動や「環境報告書」について、評価やアドバイスをお願いします。 本法人の環境報告書は、多くの学生、教職員が携わっており、単なる統計資料集ではなく、ユニークでとてもよくできていると思います。歴代のE~きゃんぱすの会のメンバーの皆さんに感謝したいと思います。ただ最近は、環境報告書の原稿作成に追われて、当初の意気込みが失われていないか心配しています。 一度、原点に返って本学のキャンパス環境をどのようによくするのか、環境課題にどう取り組むか等について、ゆっくり話し合うのも良いかもしれませんね。今後の活躍に期待しています。 また、団体としてはもっと大きな高見の目標を作って活動を展開してほしい。本学の環境をどのようにより良くするとか・・・・・。 担当:河添 修平(E~きゃんぱすの会) 石井 実 理事・副学長 するための物質循環・自給自足システムの技術開発をモデルとして、都市における環境保全と健全な生活のための物質循環・エネルギーシステムの構築を目指す、生命環境科学研究科の北宅善昭先生を代表とするプロジェクトです。その一環として、中百舌鳥キャンパスから出る樹木の剪定枝や落葉、生協食堂の食物残渣、馬術部の馬糞等を教育・研究フィールドのエネルギー源や肥料として再利用する研究が行われています。 学生たちが授業等でこうしたプロジェクトに触れることで、キャンパス内の生態系や環境について興味を持ってもらえるとよいと考えています。 ■環境上の課題Q 本学の環境に配慮した運営上の課題について、お気付きの点があれば、お教えください。 課題のひとつは、学内の環境課題を総合的に把握し、対応する部署がないことかも知れません。府大池の水質改善を含め、省エネや化学物質管理、緑化の推進等、個々の環境課題への対応はできているのですが、それらを包括的に扱うところがほしいところです。また、教職員、学生がキャンパスビオトープについて意見交換ができる全学委員会のような場がほしいですね。 中百舌鳥キャンパス内に「菖蒲池」と呼ばれる池があります。この池では以前、「菖蒲まつり」という花見の会が行われていたのですが、ヨシが繁茂する等荒れ始めています。絶滅危惧種ミナミメダカ等の生息場所でもあり、適切な管理をしてキャンパスビオトープの一部として再生させたいものです。 ■環境教育Q 大学の本務である教育に関して、本学では環境についても力を入れていると伺っています。学域・大学院一貫教育として、実践的な演習科目を組み込んだ「環境人材育成教育プログラム」が実施され、現代システム科学域環境システム学類が設置されました。これらに対する評価と今後の方針についてお聞かせください。 学域生を対象とした副専攻「環境学」や大学院生対象の「国際環境活動プログラム」等が特によい刺激を学生に与えていると思います。国際環境活動プログラムの特別演習では、ベトナムのハロン湾周辺で環境活動を行い、植林活動を行う等、講義を受けているだけでは得られない知識や体験をもたらしてくれる授業だと思います。担当の先生方も精力的に、学生の安全確保や現地の受け入れ先との交渉等を行っています。主専攻の学生を教えながら副専攻の学生も教えるのは大きな労力がかかります。こんな科目があるということを多くの学生に知ってもらいたいですね。 この演習は、ふるさと納税制度を活用した「つばさ基金」からの支援も受けながら続いており、これからも続けてほしいと思っています。 ■評価とアドバイスQ E~きゃんぱすの会の活動や「環境報告書」について、評価やアドバイスをお願いします。 本法人の環境報告書は、多くの学生、教職員が携わっており、単なる統計資料集ではなく、ユニークでとてもよくできていると思います。歴代のE~きゃんぱすの会のメンバーの皆さんに感謝したいと思います。ただ最近は、環境報告書の原稿作成に追われて、当初の意気込みが失われていないか心配しています。 一度、原点に返って本学のキャンパス環境をどのようによくするのか、環境課題にどう取り組むか等について、ゆっくり話し合うのも良いかもしれませんね。今後の活躍に期待しています。 また、団体としてはもっと大きな高見の目標を作って活動を展開してほしい。本学の環境をどのようにより良くするとか・・・・・。 担当:河添 修平(E~きゃんぱすの会) 石井 実 理事・副学長 3大阪府立大学環境報告書

元のページ 

page 5

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です