平成30年度版(平成29年度報告)環境報告書
31/56

第2章 環境研究・環境教育 ベトナムでの小学生向け 参加型環境教育私たちのグループは、小学生にごみ問題に関心をもってもらうことを目的として、平成28年8月28日から9月3日までベトナムを訪問しました。 ハロン市にあるフンタン小学校において6年生約40名を対象に「3R」をテーマとした環境教育を行いました。その内容としては、「楽しく学ぶ」ことをモットーに、1日目に寸劇とごみ運搬船の見学、2日目に3Rの要素を多く含んだ廃油キャンドルつくりを設定しました。 寸劇は、神様が「普段何気なく捨てているごみが役立つものに変わる!」ことを子供たちに教える内容でした。廃油キャンドルつくりでは、廃油が凝固剤とクレヨンでカラフルなキャンドルになるのを実演し、できあがったものを子供たちに差し上げました。 この環境教育では、ベトナムの小学生が寸劇やキャンドルに対して素直に楽しんでくれたこと、自分たちの立場で考える姿勢がうかがえたことに嬉しくなりました。質問の際には、ほぼ全員の手が挙がり、積極的で自分の考えを述べていました。知識や経験を学ぶことに真剣な様子がうかがえ、私たちの方が感心しました。ただ、教室の大きさが予定より狭かったり、廃油を温める際にIHヒーターが学校で使用できず、電気ポッドで代用したりするなど、現地で発生した多くのトラブルに対し、フレキシブルに動かなければならないことも実感しました。 寸劇の様子 寸劇・運搬船見学後の集合写真 授業中の様子 授業後全員での集合写真 河村 洋佑(工学研究科) 竹田 陽亮(工学研究科) 中植 貴之(工学研究科) 天根 遼(工学研究科) 山中 三和(生命環境科学研究科) (指導教員)大塚 耕司教授 (人間社会システム科学研究科) 29大阪府立大学環境報告書

元のページ 

page 31

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です