平成30年度版(平成29年度報告)環境報告書
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第2章 環境研究・環境教育 7年目を迎えた教育プログラム 平成22年度に学域・大学院の一貫教育として開設した「環境人材育成教育プログラム」は平成28年度に7年目を迎えました。履修生数の推移は表2-1に示すとおりです。 この教育プログラムについて、人間社会システム科学研究科の黒田桂菜助教に特色や効果等をお聞きしました。 (注)平成28年度の「国際環境活動特別演習」の活動内容は28ページ~30ページを参照 担当:河添 修平(E~きゃんぱすの会) 関連URL http://www.kankyo-jinzai.21c.osakafu-u.ac.jp/ 環境人材育成教育プログラム 環境人材育成教育プログラムの中で特に特色があるのは大学院の「国際環境活動特別演習」です。この演習では学生が4~5人のグループに分かれて途上国での活動の企画・運営・セミナー開催等を行います。 実際に途上国に訪れて自分たちの企画を進める中で、現場で発生する問題を解決する、現場力を培うことができます。例えば、私が見てきた中ではベトナムの小学校でハロン湾の環境問題について授業をする、という企画がありましたが、いざ当日になってみると現地で用意して貰う筈だった道具がなくて急遽道具を調達しに行ったり、予定通りに進まなくて授業を時間内に終わらせられるようにその場で調整を入れたり等と様々なトラブルへの対処に追われていました。 また、ベトナム人にカルチャーショックを受ける場面も多くありました。しかし、このような現場での問題解決をしていく経験は将来社会人になった時に役立ちますし、現地の人とのコミュニケーションも必要になるので心の交流を深めることにもつながります。 「国際環境活動特別演習」は学生が支援を受けて海外で活動することのできる価値ある機会であり、学生の成長がみられるので今後とも続けていきたい演習科目です。 黒田 桂菜助教 (人間社会システム科学研究科) 表2-1 環境人材育成教育プログラムの履修生数の推移 科 目 名 H24年度 H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 学域環境・生命・倫理(前期) 266名 343名 333名 244名 278名 環境学と社会科学への招待(後期) 220名 286名 305名 228名 400名 自然環境学概論(後期) 178名 231名 229名 176名 165名 環境活動演習(通年) 19名 42名 38名 37名 23名 大学院 国際環境学特論(前期) 25名 21名 14名 26名 64名 環境コミュニケーション特論(後期) 17名 18名 7名 15名 26名 国際環境活動特別演習(通年) 13名 13名 13名 6名 14名 (注)1.演習科目は、他の講義科目を修得した学生が履修できる指定先行科目となっています。 2.学域の4科目は、平成27年度から「地域再生(CR)」副専攻の科目になっています。 3.「国際環境学特論」は、平成26年度からリーディング・プログラムの選択必修科目になっています(科目名:国際環境論)。 OPU University Social Responsibility Report24

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