平成28年度版(平成27年度報告)環境報告書
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44 OPU University Social Responsibility Report 環境人材育成教育プログラムでは、学域の副専攻「環境学」、大学院の「国際環境活動プログラム」とも実践型の演習科目を組み込み、それぞれ数名のグループに分かれて環境活動を行っています。その活動報告です。 【昆虫食を考えるディスカッションの開催】 「食」に関する問題は、私たちにとって身近な問題の1つであり、食糧危機に対する懸念は高くなっています。昆虫食は食糧危機の解決策の1つとして注目されており、私たちは活動演習のテーマに昆虫食を選びました。そして、昆虫食について調べ、平成27年7月10日、中百舌鳥キャンパスB3棟(教育棟)の会場において、本学の学生を対象に昆虫食に関するディスカッションを催しました(実食あり)。 参加者は12名で、環境学への興味が強く、私たちが想定していた以上に議論が白熱しました。そのため、タイムスケジュール通りにイベントを進めることができず、またディスカッションをするに当たって私たちの専門知識が不足していました。しかし、全参加者に意見交換できる場を提供し、参加者には環境学に興味を持ってもらい、自分とは異なる意見を理解し、共有してもらうことができたと考えています。イナゴの佃煮の実食では多くの人に喜んで食べて頂きました。 【都市化によるため池の多面的機能の顕在化】 私たちのグループでは、ため池に関する文献を読み、GISマッピングを習得し、みんなで話し合ってテーマを決めました。利水という、ため池本来の役割が失われつつあるにもかかわらず、現代でもなお多くのため池が存在していることに疑問を感じ、「ため池の存在価値を再定義する」ということを共通目的とし、調査を進めました。必要な資料やデータ集め、文献をまとめること等を手分けして行い、定期的に集まりながら活動を進めていきました。 この演習を通じて、身近に存在していた「ため池」を意識的に調査することにより、歴史的背景や現代の問題点、水資源以外の多面的機能等を、様々な視点から調査して学ぶことができました。また、ため池に限らず、自然環境と人間活動の関わり方を考える上で、応用できる考え方を学ぶことができた点が良かったと思います。今後、習得したGISシステムを生かして、発表やプレゼンに活用していきたいと思います。 植西 宣仁(工学域機械系学類) 花田 実世(生命環境科学域緑地環境科学類) 岡本 真穂(現代システム科学域環境システム学類) 宮本 明果(現代システム科学域環境システム学類) 宮脇 菜津美(現代システム科学域環境システム学類)奥野 未花(現代システム科域環境システム学類) (指導教員)上柿 崇英准教授(人間社会学研究科) 環境活動演習からの報告 池戸 舜輔(現代システム科学域環境システム学類) 市岡 滉平(現代システム科学域環境システム学類) 加藤 桃子(現代システム科学域環境システム学類) 永田 彩乃(生命環境科学域緑地環境科学類) 小川 真奈(現代システム科学域環境システム学類) 中村 聡汰(現代システム科学域環境システム学類) (指導教員)遠藤 崇浩准教授(人間社会学研究科) 学域「環境活動演習」からの報告

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