平成28年度版(平成27年度報告)環境報告書
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大阪府立大学環境報告書 27 【エコ店舗班】 エコ店舗班は模擬店から出るごみの削減を目標として、①繰り返し使えるリユース食器を模擬店に貸し出す活動と、②ごみ自体の体積を削減するためにエコなパッケージを推奨する「エコパッケージ」という活動を展開しています。またこれらの活動に協力してくれた模擬店を「エコ店舗」に認定し、より集客のあるエリアに店舗を出せるようにしています。 Q 具体的な活動内容を教えてください。 ①リユース食器・・・繰り返し使えるお皿「リユース食器」を模擬店に貸し出し使ってもらい、エコロ助部員がお皿の回収、洗浄をし、また模擬店に貸し出すというサイクルでごみを減らしています。リユース食器の使用により、平成27年度では表2-2に示す枚数の紙皿を削減することができました。 表2-2 平成27年度学園祭でのリユース食器使用枚数 友好祭(2日間) 白鷺祭(3日間) 枚 数 約7,000枚 約10,000枚 ②エコパッケージ・・・エコロ助が保有している皿の枚数が限られているため、お皿を貸し出せない店舗や食器を使わない店舗にもごみの量を削減してもらえるようにと、エコな容器包装を模擬店に提案し使ってもらうという活動です。例えば紙皿で販売していたクレープを紙に巻くことで過包装をなくようにしています。 これらの2つの活動で友好祭では計13店舗、白鷺祭では計15店舗の模擬店をエコ店舗と認定することができました。また、学園祭当日はこれらの活動以外に敷地内での3Rの広報活動も活発に行っています。 Q リユース食器を用いる効果を教えてください。表2-2に示したように友好祭、白鷺祭合わせてお皿17,000枚を削減し、その結果、約670㎏のごみを削減しました。これはCO21,241kgに相当し、杉1本が88年分に吸うCO2の量に相当します(リユース食器ネットワークホームページより計算)。 しかしながらお皿を紛失したり、割ってしまったりすると、よりCO2を排出してしまうというデメリットがあります。平成27年度ではTwitter、HP、会場内での広報等の結果、リユース食器の回収率は友好祭では98.8%、白鷺祭では98.9%と高く、ほとんどのリユース食器を繰り返し使うことができています。 また、デポジット制等、来場者にお金というツールを用いず高い回収率を維持しているので、来場者のリユース意識が向上しているのではないかと思います。 Q今後の課題は何ですか。 洗浄の限界をどのように乗り越えるのかが今後の課題となっていくでしょう。現在の店舗数がエコロ助部員自身の手で洗浄できる最大限の店舗数となっています。エコパッケージを拡大する、もしくは利用者に洗っていただく等、様々な方法がありますが、どの方法が良いのかを考え、店舗数を増やしていくことが課題です。 Q最後に一言どうぞ。 様々な問題点が今の活動にはありますが、来場者に少しでもリユース食器等から環境問題について考えるきっかけになればうれしいですね。また、エコロ助の呼びかけなしに模擬店も、よりごみの出ない容器を選んでいただけるとこちらとしてもうれしいですね。学園祭が少しでも良いものになれば良いと思います。 担当:環境部エコロ助 天堀 寿哉(工学域電気電子系学類) 廣田 奈々子(生命環境科学域応用生命科学類) 平成27年度エコ店舗班班長 殿元 禎史さん(工学域電気電子系学類)

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