環境報告書2015年度(要約版)
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第4章 地域社会との連携の推進 ヒトと猫の新しい形を考える。学生と地域との絆づくり ひと☆ねこサークルでは、週に一度中百舌鳥キャンパス内を回り、猫の個体識別を行い、どのエリアにどのような健康状態で何頭いるか調べています。しかしながら、猫が多いとキャンパス内の生態系の観点からも、猫トラブルが増えるという問題があります。さらに、猫トラブルが高じて、野良猫嫌いになり、野良猫をいじめるという連鎖も発生しています。このため、猫好きで餌やりをしたい人と、猫嫌いまたはトラブルにあっている人の双方の立場に立って、何とか殺処分(保健所に依頼)せずに猫の個体数を自然に減らしていくことはできないかを考え、ひと☆ねこサークルでは避妊去勢手術も行っています。 このように、猫が好きなだけでは辛いであろうことも積極的に行っていく、ひと☆ねこサークルという団体の姿勢は新しいといえるでしょう。 災害が起きる前に-あるべき物と心- 中百舌鳥キャンパスは、大地震等で大規模な火災が発生した場合に、地域住民が熱波等から一時的に避難する「広域避難地」で、キャンパス内には、学生、教職員のための食料等を備蓄しています。備蓄しているのは、えいようかん、飲料水、アルファ米等で、災害時に合計3,500名がキャンパス内にいると想定し、1日2食、3日もつと計算されています。 もし災害が発生すれば、もちろん食料は必要ですが、情報も必要です。求められるのは“災害に対する知識”で、災害時にどう動くかについて、手引きに記載されています。 大学の花咲か兄さん? 府大はなさかプロジェクト 「府大はなさかプロジェクト」は「府大を花でいっぱいに」を合言葉に、園芸を中心に中百舌鳥キャンパス内外で活動しているボランティア団体です。キャンパス内では、文化部棟にある花壇と学館付近の花壇と計3つの花壇を管理しています。特に現在は学生会館前の花壇の見栄えを良くするのに力を入れています。基本的には日々の水遣り、害虫駆除、草抜きをしています。キャンパス外では、堺市が募集する「花のボランティア」(通称:花ボラ)に参加しています。 学園祭での環境啓発-環境部エコロ助の取り組み- 中百舌鳥キャンパスでは、1年間に5月の「友好祭」、11月の「白鷺祭」という2つの学園祭が行われています。環境部エコロ助では、この2つの学園祭で「クリーン班」「エコ店舗班」「PJ班」という3つの班に分かれて環境啓発活動を行っています。 エコ店舗班は学園祭で出るゴミの削減を目的に結成されました。ゴミの削減のために、繰り返し洗って使用する「リユース食器」と容器包装を減らす「エコレシピ」という活動を行っています。また、この2つの活動に協力してくださった模擬店を「エコ店舗」に認定しています。 PJ(projectの略)班は学園祭で来場者への環境啓発に関する企画を行っている班です。この班では、企画に参加された方々に少しでも環境やエコについて意識してもらえるように取り組んでいます。平成26年度の友好祭では、「省エネ」をテーマに自転車発電の体験、ワットチェッカーという電力計測器で電子機器の電力を測ってもらう、省エネについて考える展示の3つを行いました。 クリーン班は「来場者の方々に分別の大切さについて理解してもらうこと」、「きれいな景観のもとで来場者が『気持ちの良い』と感じる学園祭を作っていくこと」の2つを活動理念としています。これらの理念の下で、学園祭で出るゴミの集積やキャンパス内を巡回してゴミを拾って分別する活動等を行っています。 不妊去勢手術の前にネコを確保するためのゲージを持って移動中のひと☆ねこサークルのメンバー 備蓄している(左)えいようかんと(右)飲料水 友好祭での企画 (自転車発電の体験、省エネの展示) 学園祭で使用されるリユース食器 友好祭での活動 (左:ゴミ箱管理、右:装飾ゴミ箱) 堺市花のボランティア

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