環境報告書2015年度(要約版)
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第1章 低炭素社会構築への取り組み エネルギー消費の現状 法人全体の平成26年度の年間電気使用量は3,183万kWhで、前年度に比べて3.3%増加しました。中百舌鳥キャンパスを除くすべてのキャンパスで4~15%削減することができましたが、中百舌鳥キャンパスでは植物工場の増設、野菜の量産開始に伴い、電気使用量が増加しました。 法人全体の平成26年度の二酸化炭素排出量は14,419トンで、その推移は右下表に示すとおりです。 各キャンパスの具体的な省エネルギーの取り組み 各キャンパスでは、下表に示すような省エネルギーの取り組みを進めました。 夏季・冬季の省エネ集中取組の状況 取組内容 ①省エネパトロール ②環境推進員(学生)による省エネ活動 ③クール(ウォーム)ルームの設定 ④周知活動 ⑤省エネ標語の募集及び決定 ⑥電力使用量の見える化 廃棄処分されているエネルギー資源(廃食用油)の再利用は地域もつなぐ! 百舌鳥キャンパスでは、廃食用油からBDFを製造しています。廃食用油回収活動は「NPO法人ASUの会」の協力によって行われています。廃食用油回収活動は月に1回行われ、中百舌鳥地区では200L~400Lの廃食用油が回収されています。これで、年間2,000LのBDFを作っているそうです。回収拠点は14カ所あり、公民館や地域に根差したお店、民家等がボランティアで拠点を提供しています。回収日には地域の人々が回収拠点に集まる機会ができ、地域のコミュニティー形成の機会の一つになっています。 太陽光パネルによる発電の現状 平成26年度においては、新植物工場研究センター(C22棟)の整備に伴い、新たに太陽光パネルを設置しました。右表は法人内の既設太陽光パネルによる発電量の推移を示したものです。 省エネ授業を開始 大阪府立大学では、平成24年度に受託した文部科学省の「大学等における実験・研究に関する省エネルギー実証事業」を契機に、実験装置の省エネルギーを進めています。実証事業では、実際に装置を使用する学生に対する指導の重要性が指摘されたことから、平成26年度に理系学生を対象に「省エネ授業」を開始しました。 各キャンパスにおける具体的な省エネルギー対策の一例 中百舌鳥キャンパス B5棟(物質棟) 空調温度設定の徹底 C5棟(学術情報センター) 図書館ロビーの一部空調停止 C17棟(先端バイオ棟) 省エネ機器の共同利用の推進と運用時間の調整 羽曳野キャンパス 空調機フィルターの清掃による運転効率化 遮光フィルム貼り付け りんくうキャンパス エレベーター1基停止 温湿度の集中管理 工業高等専門学校 老朽化したウィンドクーラーの交換 教室等の照明のLED化 電気使用量の推移(法人全体) 2,000 2,500 3,000 3,500 (万KW)(万kWh) 二酸化炭素の排出量の推移(法人全体) 年度 H22 H23 H24 H25 H26 CO2(t) 14,31814,185 13,487 14,14814,419前年比 6.0% -0.9% -4.9% 4.9% 1.9% (注)CO2の排出量は、大阪府の温暖化対策指針にて定められた排出係数を使用しています。実施結果 平成26年度夏季・冬季電気使用量(平成22年度比) キャンパス名夏季 冬季中百舌鳥キャンパス▲ 11.8% ▲ 7.4%羽曳野キャンパス▲ 12.1% ▲ 12.7%りんくうキャンパス▲ 32.6% ▲ 38.0%工業高等専門学校▲ 20.8% ▲ 14.4%合 計▲ 14.3% ▲ 11.5%※ただし植物工場(C20・21・22棟は除く)を除く 太陽光パネルによる発電量の推移(kWh) H24年度 H25年度H26年度C20棟32,948 24,67429,385C21棟34,501 35,25831,190高専13,547 11,483※13,360(注)※平成26年1月11日~3月24日は発電量欠測

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