環境報告書2014年度
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                                                                                    36 OPU University Social Responsibility Report震災3年目の誓い-学生団体の奮闘を追って- この章では、主に大学と地域の連携として、OPU for 3.11ネットワーク、リケジョの化学実験室、オープンカレッジ、府大環境デー・シンポジウム、環境人材育成教育プログラムを扱っています。「環境報告書(平成25年度版)」では法人全体での地域との関わりをメインに掲載しましたが、平成26年度版では学生の取り組みに焦点を当てました。「世界に翔く地域の信頼拠点」を基本理念に掲げている大阪府立大学の学生として、環境保全・改善・創造の取り組みと併せ、周りの人々と関わり合いながら地域との連携に取り組み輝く学生達を取材しました。 東日本大震災が平成23年3月11日に発生して、平成26年で3年目になります。時が経ち報道が少なくなった今、震災を思い出す機会も減り、震災の記憶が薄れつつあるように感じます。今一度震災を振り返り、恒久的な記憶として留める必要があるのではないでしょうか。 そこで、震災発生当初から活動を続けてきた本学の学生団体「OPU for 3.11 ネットワーク」を取り上げます。震災、防災、そして学生の可能性について考えてみましょう。 活動紹介・東北ボランティア 実際に東北に行くことで、どのような支援を必要としているのか理解することが目的です。また、ボランティアを行う前の事前研修、事後研修を行うことで、参加者により理解を深めてもらう意図があります。・大学祭でのチャリティー店舗 東北ボランティアで知り合った岩手の鮮魚業者の方から海産物を送ってもらい、大学祭で販売しています。毎回、炭火焼きの良いにおいに誘われて人が集まります。他大学にも同様の活動が広がっています。・地域防災活動「わくわーく 」 防災には地域のコミュニティ形成が重要だと考え、「わくわーく」を始めました。防災の専門家を講師として招き、地域防災について地域住民の方と一緒に考えます。・「花(さくら)まつり 」 本学中百舌鳥キャンパスでは毎年桜が咲く時期に合わせ、地域住民の方が本学に足を運ぶきっかけを作る学生×地域連携4.ことを目的に本イベントを開催しています。「3.11ネットワーク」も、本イベントに出展するブースの一つとして、防災教育や、陸上自衛隊による炊き出しを企画しました。

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