環境報告書2014年度
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大阪府立大学環境報告書 35 対象分野は大阪府のグリーン調達方針を参考にして表3-6に示す20分野とし、それぞれに対し数値目標を設定しました(より詳細な判断基準は本学ポータルサイト( http://www.eco-science.21c.osakafu-u.ac.jp/news/2014/08-22-570.html )に掲載)。  各キャンパスで物品購入を行う際の標準的な運用は図3-13のフローチャートのとおりとし、止むを得ず環境物品を購入できなかった場合は、その旨を入力システムの明細「備考」欄等に記載することとしました。平成25年度の集計結果 このフローチャートに従って職員の方々が申請・購入した物品リストを基に、グリーン調達の達成率について集計しました。その結果は表3-7に示すとおりです。大部分の分野で95%以上のグリーン調達がなされ、数値目標を概ね達成できました。いくつかの物品でグリーン調達しなかった主な理由は、①環境物品の方が比較的高価である、②環境物品の方が性能的に劣る、といったことでした。 また、分野16の「その他繊維製品」に関しては、期間中2回しか購入されておらず、そのうちの1回分が非グリーン調達で金額的に半分近くを占めていたために調達率が58.4%と低い結果となりました。今後の課題 平成25年度の試行的導入では、全キャンパスの職員に向けて、グリーン調達による購入を依頼し、調達結果を集計・評価することができました。試行的導入1年目にしてここまで細かくグリーン調達結果を集計できたことを嬉しく思います。今後は、初年度の試行的導入で明らかになったシステムの不具合を是正し、 また教員にもグリーン調達へのさらなる協力を促して行きたいと思います。最終的には、大阪府立大学全体にグリーン調達が浸透し、公立大学におけるグリーン調達のモデルケースになれるよう、教職員の方々の今後益々の積極的な取り組みに期待します。   担当:木山由希公立大学法人としての取り組み グリーン調達については、法人全体として、1年ほどの準備期間を設け、グリーン調達方針の策定、発注時の財務会計システムへの入力方法、集計方法等の検討を進めて、平成25年度から試行的に実施することとなりました。これらの検討に当たっては、E~きゃんぱすの会・廃棄物班に所属する学生、物品発注を管理する部局等でWG ( WG長:生命科学研究科教授北宅善昭)を設置し、学生が法人全体の環境マネジメントの一翼を担う一例となりました。 しかしながら、発注や集計方法についてはまだまだ改良の余地が残されています。平成26年度も引き続き「試行期間」としてグリーン調達を進めることとし、今後の本格実施に向けて、体制やシステムの整備に努めることとしています。

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