環境報告書2014年度
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大阪府立大学環境報告書 29 中百舌鳥キャンパスは約47haと広大な敷地面積を有するため、多くの教職員・学生が学内移動時や通勤・通学時に自転車を利用しています。 その自転車に関する課題として、放置自転車の管理及び適正処理が挙げられます。放置自転車とは、主に学生が卒業(修了)時にキャンパス内に置き去りにしていく自転車のことです。この放置自転車の管理及び処理方法の現状や今後取り組むべき課題について、総務人事課総務・管理室の白樫博之さんにお話を伺いました。学内自転車の現状と課題 現在、中百舌鳥キャンパスでは6,000台~7,000台の自転車が利用されています。その中で毎年500台~1,000台が放置自転車として駐輪スペースの圧迫や通行の妨害といった問題を引き起こしています。放置自転車の管理と処理方法  放置自転車処理の流れを図3-10に示します。現状では学内にある自転車の所有者を把握できないため、総務・管理室が年度途中に調査票を貼り、放置されている自転車を見つけ出して撤去しています。回収された放置自転車は、十分な保管期間を経た後、警察に照会し盗難届が出ていないものは業者に有料で譲渡しています。業者に引き渡した自転車は中古自転車として、また再生資源として有効利用されています。今後の対策案 総務・管理室では、放置自転車の台数をできるだけ削減するために、新たな取り組みを検討しています。放置自転車は、卒業時に学生が置き去りにしたものが多いため、卒業時に学生が不要な自転車を大学側が回収するシステムを作れば、放置自転車の減少や管理の手間を省くことができます。 回収した放置自転車を大学側がリユース自転車として学生に販売する案も挙がっています。これは、環境面やコスト面でも優れており、譲渡手続き等の問題がないか、検討されています。 また、学生課でも新たな自転車登録制度を検討しています。自転車の所有者を明確にすることによって、不要になった自転車を置き去りにするマナー違反を減少させる効果が期待できます。利用者の意識改革 放置自転車の問題解決には、利用者のマナーの改善が不可欠です。不要になった自転車は、当然のことですが、所有者自身が責任をもって処理する必要があります。 その他、マナー違反として、駐輪場以外への駐輪、駐輪場内の歩行スペースへの駐輪などの問題があります。これらのマナー違反は、歩行の妨げや、駐輪整備の職員の方の大きな負担となっています。歩き易いキャンパスにするためには、自転車利用者一人ひとりの意識改革が必要です。  担当:大森康平中百舌鳥キャンパスの自転車放置問題と対策案

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