環境報告書2014年度
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14 OPU University Social Responsibility Report 高専の学生が「もりかど号」という電気自動車の研究を行っていると聞き、インタビューを行いました。―――電気自動車( EV )に興味を持った理由・きっかけは何ですか上ヶ市さん:燃料を使って大きなものを動かすことに関心があり、特に自動車に興味があったからです。また、最近ハイブリッドという言葉をよく耳にし、電気自動車の充電スペースが増えてきていることも興味がある理由の一つだと思います。東さん:EVについての研究に興味がありました。自動車のような大きなものが電気で動いているのがすごいことだと感じています。三藤さん:昨年の研究発表を聞いて、自家用車(ガソリン車)を電気で動かしていることに興味をもちました。―――もりかど号( 3輪の小型電気自動車)ができた経緯を教えてください土井准教授:平成17年度にメカトロニクスコースができたのと同時期に地元企業の淀川製作所が電気自動車「環(めぐる)」の開発を行っていました。時期の重なりもあり、私と共同研究を行いました。私の研究室では、専攻科生にも協力してもらい、その評価などを行いました。のちに、守口門真商工会議所(地元の企業の集まり)のもりかど夢クラブにより「もりかど号」の開発に参画し、学生にも協力してもらうようになりました。―――もりかど号の魅力は何ですか東さん:商店街などで走ること、誰でも乗りやすいことを意識して作られているため、操作性がよく安定しています。また幅が小さく、車体のデザインがほかとは異なるコンパクトな設計であるため小回りが利き、時速は30kmまで出すことができます。時速30kmというと遅いイメージがありますが、実際はかなり速く感じますよ。土井准教授:ナンバープレートを取得しているため、公道も走ることができます。 ―――もりかど夢クラブで月1回会議があり、そこには学生も出席しているそうですが、参加した感想はどうですか東さん:社長さん方との話し合いでは緊張しながらも、熱心さの中に楽しみながらやっているなというのを感じました。三藤さん:「物足りない、できないけどこうしたいな」といったものづくりの姿勢を感じることができました。―――現在行っている研究は何ですか上ヶ市さん:農耕用の車両をコンバートEVにする研究を行っています。東さん:自動車整備士の人と協力して軽自動車をコンバートEVにする研究を行っています。三藤さん:「もりかど号」についてどのように思うかのアンケート調査を行っています。―――将来の電気自動車についてどう思われますか上ヶ市さん:ゆくゆくは一家に一台電気自動車があり、排気ガスが出なくなり、地球への負担がなくなっていく、そうなればいいなと思っています。  担当:松山圭希高専の電気自動車の取り組み

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