環境報告書2013
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大阪府立大学 環境報告書|41 平成24年度の取組状況○領域横断型の研究機関については、21世紀科学研究機構に新たに平成24年10月に新たな研究所が設置されたが、環境に特化した研究所でない。○平成22年度に開設した全学域(学部)対象の副専攻「環境学」、全大学院生対象の「国際環境活動プログラム」は、平成24年度においても引き続き開講している。学士教育が学部から学域に改編したことにより、副専攻「環境学」の履修生数は劇的に増加した。○副専攻「環境学」の「環境活動演習」において、環境報告書の作成が活動テーマの一つとなり、単位の認定につながることとした。○平成24年度から、学士教育が学部制から学域制に改編したことに伴い、現代システム科学域に、1年生を対象とした「情報とサステイナビリティ」、「環境とサステイナビリティ」、「マネジメントとサステイナビリティ」の3科目を開講する等、環境に関する教育体制は大幅に強化された。○平成22年度に、21世紀科学研究機構エコ・サイエンス研究所の中に「環境報告書作成学生委員会」(E~きゃんぱすの会)を設置し、学生主体で「大阪府立大学環境報告書(平成24年度版)」を作成し、平成24年9月に公表した。○キャンパス環境対策推進会議「安全・環境企画部会」「エコ・キャンパス検討G」の中に、再生可能エネルギーWG、省エネルギーWG等7つのWGを設置し、各WGには学生がメンバーとして加わっている。○キャンパス環境対策推進会議の中に、学生の「環境推進員」を配置し、環境活動の一端を担うこととした。また、夏季・冬季の省エネパトロール、省エネキャンペーンも「環境推進員」やE~きゃんぱすの会等、学生や学生団体と連携して展開した。○平成24年6月に、環境報告書完成記念イベント『エコ・キャンパスをめざして』を開催した。〇学生主導によるキャンパス内自然環境の調査体制を確立した。○府大池の水質に関して継続的な調査を行い,水生植物の繁茂状況と水質との関係を明らかにした。〇キャンパス内のトンボとチョウに関して継続的な調査を行い,自然環境と出現種との関連性を明らかにした。〇定期的な侵略的外来生物の駆除を行った。○環境に配慮したキャンパスの整備構想について、平成24年度は進展を見なかった。今後の課題である。○落ち葉・剪定枝などの有効活用等に関する検討について、平成24年度は進展を見なかった。今後の課題である。○「キャンパス環境対策推進会議」(議長:奥野武俊理事長)を開催し、キャンパスにおける安全確保及びエコ・キャンパスの推進について、大学の基本理念及び基本方針、年度目標等の重要事項の他、「環境報告書」、グリーン調達方針を決定した。○「安全・環境企画部会」においては、新たに選任した109名の環境推進員を対象とする研修会を延べ5回、開催した。○電気、ガス等のエネルギーの使用量については、省エネパトロール等、学内関係者による省エネルギー活動の強化により、前年度比3.9%の減となった。○二酸化炭素排出量(平成20年度排出係数)は、前年度比4.0%の減少となった。○関西広域連合からの要請もあり、可能な限り、数値目標を決めて、電気及びガスの使用量の削減に取り組んだ。○文部科学省からの委託を受けて、実験装置等に関する省エネルギーの実証事業を実施した。○古紙回収を月に一回学内で定期的に実施し、学内の紙を再資源化しているが、リデュース(N-up、PDF化)やリユース(裏紙使用)の全学的な周知が十分ではなかった。○建物の改築に伴い、中百舌鳥キャンパスB4西側の棟に中水道を導入した。○節水に関しては、全学で具体的な行動、広報などは進展を見なかった。○排水中の有害物質については、関係法令を遵守し、厳格な安全管理を徹底した。○法人全体で一般廃棄物の排出量や処理方法の把握を行った。○法人全体で分別用のごみ箱を設置し、利用と回収を実施している。○大学生協では、原則レジ袋を渡さない販売を行い、レジ袋の削減とマイバックの利用促進を行っている。○産業廃棄物の管理・分別に向けた具体の体制は整備されておらず、平成24年度は進展を見なかったものの、法人全体での排出現状の把握が行われた。○化学物質については、関係法令に基づき、適正管理を徹底した。○グリーン調達方針を作成し、「キャンパス環境対策推進会議」で決定した。平成25年度については試行期間として取り組むこととなった。○本目標については、平成24年度においては取り組むことができなかった。今後の課題である。○平成23年度から始まった「堺エコロジー大学・大阪府立大学連携講座」については、平成24年度も継続した。受講者数は「環境・生命・倫理」22名、 「環境学と社会科学への招待(代替講座)」22名、「自然環境学概論(代替講座)」19名、延べ63名となっている。○地域社会の環境活動への参加、産学官民の連携による環境活動について、平成24年度は進展を見なかった。今後の課題である。○中百舌鳥キャンパスにおいては、13,450食の非常食料の備蓄を行った。○法人全体で、平成24年11月6日に避難訓練を実施した。○学生団体「OPU for 3.11」は、白鷺祭で岩手県の炭火焼海鮮を販売、千里青雲高校で防災授業、地域コミュニティーづくりの支援活動を行った。また、岩手県へのボランティアバスを派遣、公立大学学長会議特別シンポジウム「被災地支援・地域防災」に参加した。○ボランティアセンターでは、花祭りにおける防災教育の実施、「静岡県総合防災訓練」への参加、学生自主企画防災訓練及び地域防災セミナーの実施、地域コミュニティーづくりの実施、「静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」への参加、追悼企画「3.11さかい灯りの花広場」の実施等に取り組んだ。○留学生も対象とした国際人材育成については、平成24年9月に設置された本学も関係する一般社団法人大阪湾環境再生研究・国際人材育成コンソーシアム・コアにおいて、検討が始まっている。○環境に関する海外との共同研究、連携としては、平成23年9月にベトナム国家大学と調印した「JST-JICAにより推進してい地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)における二大学間の共同研究に関する協定」により、バイオディーゼル燃料(BDF)プロジェクトを推進している。

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