環境報告書2013
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大阪府立大学 環境報告書|33 また、「何かアクションを起こしたい」という学生と、その学生たちが活動を行うにあたっての受け皿である復興支援団体とを繋げる役割をボランティアセンターが担っています。 ―――これから、どういった支援を行っていかれる予定ですか? 松居:平成25年度のバスについては未定ですが、引き続き学生たちの声や思いを汲み取っていく意識は持っていたいと考えております。それは、学生た えており、学生との協働プロセスを経て具体的な形(アクション)にできるような「中間支援」を行っていきたいと思います。 ちの意志といったものが重視されるべきであると考 ボランティアセンター V-station担当の松居さん 対談を終えて 防災ボランティアや被災地の復興支援活動、両方で大切だとわかったことがあります。それは「マンパワー」と「意思」です。若くて体力のある学生が中心となって、府大の防災・復興の両方で協力体制を作り上げていくことが必要だと思いました。それを実現させるためには、学生達が府大周辺の地域と繋がっていくことが必要です。繋がりをきっかけに当事者意識をもち、「自分にできることは何か」といった問題意識へと繋がっていくのだと思います。 環境部エコロ助は平成13年に創部以来、「できること・気付いたことから、楽しくエコ活動」をはじめとする3つの理念を通して活動してきました。特に、地域に根ざした環境活動を行っており、学園祭におけるゴミ分別回収、リユース食器の普及、来場者への啓発をはじめ、地域の幼稚園・小学校でエコレンジャーショーや出前授業を行っています。 堺市中区とは平成21年から交流を深めさせてもらっています。「中区まちづくり工房」という定例会の中で共に活動をしています。平成22年に中百舌鳥キャンパスで実施した環境部エコロ助主催の「エコころフェスタ」では、中区まちづくり工房さんによるブース出展を行って頂きました。部員もできる限りお手伝いをし、実際に地域で行っている環境活動(例えば、家庭にある余ったもので作るリサイクルカバン等)について直接学ぶことができました。中区が実施する「区民フェスタ」では会場内の清掃啓発やまちづくり工房さんが行っていた「生きごみさん」(家庭からでる生ごみから堆肥を作ること)のお手伝いをしました。こういった活動に継続して参加することで、地域とのつながりが深まると考えています。また環境部エコロ助が日頃行っている環境活動とは異なった分野の人たちと交流することで、自分たちの活動が身近な地域の環境改善につながっていることが実感できます。 環境部エコロ助の活動は、このような地域の様々な方々に支えられています。これからも中区まちづくり工房さんと、環境活動を共に盛り上げていきたいと考えています。(橋本侑樹) コラム 学生と堺市中区の連携 担当:竹林夏帆 (人間社会科学部人間科学科) 岡本大輔 (人間社会科学部人間科学科)

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