環境報告書2013
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22|第3章 循環型社会の形成に向けて 上水道シャワー、洗濯等研究室公共下水道トイレ再利用ユニット洗浄水C廃水中水0.05.010.015.020.025.0050000100000150000200000250000H20年度H21年度H22年度H23年度H24年度中水利用量(㎥)上水使用量(㎥)中水利用割合(%)[㎥][%] 中百舌鳥キャンパスは、昭和46年に「水質汚濁防止法」及び「大阪府公害防止条例」に基づく特定事業場となり、学内の廃水をすべて処理できる廃水処理施設の建設が急務となりました。その設計段階の基本方針として、廃水に関しては表5に示すとおり、独自に新しく「A廃水」「B廃水」「C廃水」に区分した3系列の排水経路を設けること、また、B廃水及びC廃水では適切な処理を施し、将来的にB廃水を中水として循環利用することを定めました。 その後、平成12年度に中水システムを整備し、図4に示すとおり、B廃水の一部を消費電力の小さい再利用ユニットを用いて処理した後、学内のトイレの洗浄水として再利用しています。また、その中水が供給されている施設は図6の中水利用マップに示すとおりで、年々、拡大しています。 現在、上水は生活用水、実験用水として使用し、排水は表5に示すB廃水、C廃水の排水経路を利用しています。A廃水については、平成20年度以降、施設・配管の老朽化に伴いA廃水処理施設を廃止したため、現在は無機系廃液(廃液)として厳格な管理を進め、処理を業者に委託しています。また、C廃水は中水システムに導入されないB廃水とともにそのまま堺市の公共下水道に放流しています。 中水の利用量とその割合は図5に示すとおりです。中水利用量は年々増加傾向にあり、平成24年度では22,312㎥(上水道使用量の19.4%)となっており、上水使用量換算では約1,600万円の節約と水資源の有効利用に役立っています。また上水利用量についても、節水努力等により全体的には減少傾向にあります。 中百舌鳥キャンパスでは、今後とも中水利用を継続することとしています。 また、資源の有効利用と節水の観点から、法人全体で、教職員、学生に対して節水の呼びかけを行っています。 規模の大きい本学の中百舌鳥キャンパスでは、平成24年度に平均で約315トン/日の上水道を利用しており、使用料金は年間約8,600万円となっています。 廃水の名称廃水の種類排出量(㎥/日)処理の概要A廃水有害化学物質を含む研究室廃水現在廃止現在、廃液として回収し、その後、化学処理B廃水有害化学物質を含まない研究室廃水154モニタリングを行い、堺市下水道排出基準に適合していることを確認して放流C廃水生活雑排水汚水161そのまま下水道へ放流図5 中水の利用量とその割合(中百舌鳥キャンパス) 節水と中水利用 図4 中水フローチャート 表5 学内の廃水と排水量(平成24年度) 凝集沈殿槽砂ろ過塔活性炭塔再利用水貯留槽B廃水取入水槽公共下水道へ放流中水トイレ研究室廃水処理場

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