環境報告書2013
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12|第1章 省エネルギーの取り組み ここでは、各キャンパスにおける具体的な省エネルギーの取り組みを示します(表5)。 <中百舌鳥キャンパス> 平成24年度、最も電気使用量が多かった工学研究科物質化学系のB5棟では、ピーク時において大量の電力消費を伴う実験装置の運用を交代制にして、実験装置の同時使用により使用電力が増加しないようにしました。また、C10棟(先端科学研究センター)ではHe精製装置の日時の変更、C21棟(植物工場)では各栽培ラインの縮小を行いました。 <羽曳野キャンパス> 空調の集中管理システムの活用により効率的な稼動を図るとともに、深夜電力を有効利用し、週休日の講義等で使用可能なスペースの調整を図りました。また、冷蔵庫の使用台数の見直し等により、節電に努めました。 <りんくうキャンパス> 窓に熱を遮断するウインドウフィルムを貼り、空調機等の集中管理により無駄な運転を削減しました。 <大阪府立大学工業高等専門学校> 実験室・研究室に網戸を設置して、空調機の運転時間の削減に努めるとともに、照明を順次LEDに交換して節電を行いました。 公立大学法人としての取り組み 省エネルギーについては、今後も必要な調査、エネルギー使用の分析を行いながら、取り組むこととしています。 B5棟(物質棟)C10棟(先端科学研究センター)C21棟(植物工場)表5 各キャンパスにおける具体的な省エルギー対策の一例大量に電気を使用する実験器具のピーク時以外での使用He精製装置の日時の変更中百舌鳥キャンパスりんくうキャンパス羽曳野キャンパス各栽培ラインの縮小週休日の講義等での使用可能なスペースの調整冷蔵庫の使用台数の見直し・夏季休業期間の給湯供給の停止網戸の設置による空調機の運転時間の削減大阪府立大学工業高等専門学校照明を順次LEDに交換熱を遮断するウインドフィルムの導入中央監視装置および警備員による照明、空調の切り忘れ防止各キャンパスの具体的な省エネルギーの取り組み コラム ~省エネパトロール~ 大学本部のある中百舌鳥キャンパスでは、他にも積極的な活動が行われました。そのうちの一つが省エネパトロールです。7~8月に3回、13時~14時に行いました。キャンパス内の各建物(全126棟)内にある部屋を見て回り、「部屋の温度」及び「空調設定温度」を確認しました。その結果、全体の約6割の部屋が空調設定温度28℃以上を守っていました。 これはやや少ないように思えますが、これにはさまざまな要因が考えられます。例えば、実験装置の関係で空調温度を一定にする必要がある部屋がありました。また、各建物の空調機器に新旧があり、空調温度を28℃に設定していても室温が28℃にならない場合がありました。この点には柔軟に対応をして、無理のない範囲での節電を呼びかけました。(日比芳昭) 担当:日比芳昭 (工学部応用工学科) 岩崎弘明 (生命環境科学部緑地環境 科学科)

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