環境報告書2013
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大阪府立大学 環境報告書|11 背景 法人全体で、平成20年度から様々な省エネルギー対策に取り組んでいます(注:大阪府立大学工業高等専門学校は平成23年度から同一法人になりました)。特に、平成23年度からは「大阪府立大学エネルギー管理規程」に基づき、さらに推進体制を強化して、教職員、学生で新たな取り組みも行っています。 その中で行われた夏期の電気使用量対策について、平成24年度では、例年通り全学休業日を設定するとともに、主にピークカットと省エネルギーの呼びかけを行い、最大電力及び使用電力量の削減を目指しました。 各キャンパスにおける具体的な省エネルギー対策については、次節(p.12~「各キャンパスの具体的な省エネルギーの取り組み」)を参照してください。 取り組みと成果 (1)ピークカット ピークカットとは、一日のうち最大の電力使用になる13時~16時の時間帯(ピーク時)の使用電力を削減する取り組みで、平成24年度の夏は、国内の原発が全面停止することによる電力需給逼迫の打開策として全国的に取り組んだものです。 取り組みとしては、7月2日~17日の間は平成22年度の最大電力の15%以上の削減、大飯原発3・4号機がフル稼働した後の7月18日~9月7日の間は10%以上の削減を目指しました。 取り組みの結果は、目標削減値に対して、7月~9月の全平日48日間のうち中百舌鳥キャンパスでは42日間、羽曳野キャンパスでは45日間、りんくうキャンパスと大阪府立大学工業高等専門学校では全48日間において達成することができました。 表3は、平成24年度の夏期最大電力発生日における1日当たりの平均電力使用量を平成22年度と比較したものです。中百舌鳥キャンパスで約19%、羽曳野キャンパスで約29%、りんくうキャンパスで約33%、大阪府立大学工業高等専門学校で約41%、削 することができました。 (2)夏期の電気使用量 表4では夏期電気使用量について、平成23年度、平成24年度各々の7~9月の電気使用量の合計を平成22年度の値と比較しました。その結果、平成24年度において法人全体では平成22年度と比べると約8.5%削減され、昨年度よりも電気使用量を削減することができました。 (表3ピーク時の電気使用量比率が各キャンパスで、-19~-41%に対し、表4使用量比率が-6~-26%となっているのは、ピークカットの取り組みを行う上で、大型実験機器等をピーク時間帯の使用を避けて、午前中又は夜間等へ運用シフトしたためです。) 表4 平成23年度、平成24年度 夏期の電気使用量比較 (平成22年度比%) 23年度 24年度 中百舌鳥キャンパス 95.4 93.9 羽曳野キャンパス 95.3 93.1 りんくうキャンパス 88.4 73.9 大阪府立大学工業高等専門学校 93.1 86.9 法人全体 94.6 91.5 表3 平成24年度 夏期ピーク時の電気使用量比較 (平成22年度比%) 中百舌鳥キャンパス 81.4 羽曳野キャンパス 71.1 りんくうキャンパス 66.6 大阪府立大学工業高等専門学校 58.7 ピークカットと省エネルギーの取り組み 担当:飯田桃子 (工学域物質化学系学類)

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