2020年度 現代システム科学域 マネジメント学類
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「マネジメント学類」って何を勉強するところ マネジメント(management)という言葉を聞いたことがありますか?日本語に訳すと「管理、経営、取扱い、操縦」といった意味になります。経営者といった意味もありますが、経営者を表す言葉としてはマネジャー(manager)という言葉があります。どちらもmanage(経営する、うまく取り扱う、なんとかやり遂げる)という言葉から派生した言葉です。ですからマネジメントというのは、難しい問題、特に一人では達成できない大きな目標を何とかうまく成し遂げるという意味であり、マネジャーはそれを取りまとめる人ということになります。 広く社会全体から、その構成要素である国、地方自治体、営利企業、非営利組織、家計、個人などのそれぞれ固有の問題も扱います。この点が「マネジメント学類」の大きな特徴です。 マネジメント学類では経済学、経営学、法学、経済データサイエンス、会計学、生産システム科学といった6つの学問領域を理論的・実践的に学びます。企業のマネジメント問題を考えてきた学問が経営学です。経営学は、企業などの組織をいかに運営するかを学ぶ学問です。企業経営の経済的・技術的・人間的な側面をいろいろな学問領域の成果を応用して研究する学際的な学問です。各課程で主に学べる学問領域経営学マネジメント課程経済データサイエンス課程企業の経営をお金の側面から見るのが会計学です。会計学は英語ではaccountingです。これは説明するという意味を持ったaccountから派生した言葉で、事業を行った人(経営者)が、きっちりと仕事をしたことを説明することなのです。その報告を確かめる人が公認会計士です。会計学法学は、社会生活のルール(規範)を知るための学問です。また、法学は社会生活のルールの存在を知るだけでなく、どのようなルールが望ましいかも考えます。法律は私たちの生活に深くかかわってくるものです。マネジメント学類では、企業経営にかかわる法律を中心に勉強します。法学グローバルな競争下で企業が成長していくためには、技術経営(Management of Technology)が必要不可欠です。マネジメント学類では、モノづくりの最新技術(生産システム科学)、すなわち先端的技術開発を考慮した企業経営について勉強します。生産システム科学経済学は、人間の行動をインセンティブの観点から理解し、そのような人間で構成される社会で起こる現象を明らかにします。経済学では、企業経営の問題も含め、広い観点から企業の活動やその影響について考えます。さらに、人々や企業のために、政府はどのような政策を行うのが望ましいかということを考えるのも経済学です。経済学現代社会において今後よりその重要性が増すことが予想されるデータにより、経済社会を論理的に捉え、データに基づく意思決定を行うことが必要になってきます。経済法則・社会法則を学び、データに基づいて経済の実際の状況を理解し、社会や企業の将来の姿を予測し、説明できることを学びます。経済データサイエンス※いずれの課程でも全ての学問領域を学ぶことができます。元々先端的な生産システムに興味があったことに加えて、大学では分野を横断して文理融合した知識を得たいと考えていました。経営学、経済学、法学などを幅広く学ぶことができる上に、グローバル化を意識した教育を受けることができるため、この学類を受験しました。現在は、他学類の専門科目も積極的に受講することを意識してより多面的に学んでいます。将来は情報系の専門知識も身に付け、最先端のITを活用した新しい生産システムを考案する研究をしたいと考えています。在学生インタビュー全文はWEBから栢割 脩平さん(2017年度入学)かや わり しゅうへい

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