大阪府立大学 環境システム学類
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環境哲学と現代社会、現代の社会思想、現代社会と人間、文化交渉と社会批評公共性の社会学、共生社会と宗教、言語の社会システム、現代の社会問題と社会運動ディスコースと社会、現代の言語環境、言語表現と世界認識個人創造の思想史、都市文化論、地域研究、グローバル社会の文化表象望ましい自然環境を実現するためにも、私たち人間が構築しているシステムである「社会」の力が必要です。世界には多様な価値観やしくみを持った社会がありますが、それらの社会がうまく機能しなければ、自然環境も破壊されていきますし、個人の幸福感も得られません。生活様式や生命観、対人関係のあり方などについて、自分と異なった価値観を大切にし、お互いを理解しながら共に生きるためのコミュニケーションスキルを身につけることが、これからの「社会」の中で生きる一人ひとりに求められます。このような能力を身につけ、幸福感をもてる社会環境を構築するためには、思想や、社会問題、コミュニケーションやそのツールである言語についての理解が必要です。そこで、社会共生科学課程では、次のような視点から、魅力ある科目を多数配置しています。環境システムについて考究する一つの方法として、自然環境や社会環境を認識する主体としての「人間」について学ぶこともまた重要な研究テーマになります。人間環境科学課程では、人間について、環境について、そして人間と環境の関係について、じっくりと考え、専門的視点を身につけることを目指します。これらの根本的課題にアプローチするひとつの方法が「人間の心の働き」に注目するという方法です。本課程では、認知科学・心理学・臨床心理学などの多様な専門的視点から、「人間の心の働き」を探究します。認知科学においては、ものを見る、考える、学習するなどの人間の基盤となる心の働きについて学ぶことができます。心理学においては、社会集団における人間の心理や、人間の発達過程などを手がかりに、心の働きについて学ぶことができます。臨床心理学においては、心の問題や人生の課題を通して変化する人間の心の働きについて学ぶことができます。本課程のカリキュラムでは「認知科学Ⅰ・Ⅱ」「環境心理学」「対人環境の認知」「臨床心理学概論」といった認知科学・環境心理学・社会心理学・臨床心理学を専門科目として履修し、学問的基盤を形成します。そのうえで、「人間環境科学演習Ⅰ・Ⅱ」「心理検査法」「心の病理学」「文化心理学」などの科目を通して、認知科学・心理学・臨床心理学をはじめとした幅広い心理学領域を履修します。心理学実験や心理学調査、心理検査を通して得られる体験的理解を大切にし、それぞれの専門的視点を深めていきます。このような学修を通じて、人間の真のあり方が実現される環境システムを実践的に構築できる力を養成します。これらの科目を、学問の境界を越えて受講することで、人間社会の問題をさまざまな角度から理解し、解決への道筋を学修していきます。また、社会調査実習などのプロジェクト遂行型の演習を実施し、実践力を積極的に養っていきます。社会共生科学課程人間環境科学課程思想の視点社会の視点コミュニケーションの視点歴史・空間の視点

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