生命環境科学域 理学類/大学院理学研究科 2019
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27生体分子科学教授・木下誉富 准教授・恩田真紀生命現象を担うタンパク質の立体構造形成や機能制御に関する分子メカニズムを調べています。さらに、がんやコンフォメーション病などの疾患が起こるしくみを解明し、医薬品を創り出す知的基盤をつくることで、健康社会の実現に貢献します。教授・藤井郁雄 助教・藤原大佑 助教・道上雅孝化学の視点から多彩な生体分子(タンパク質など)の機能を明らかにします。また、遺伝子操作により進化過程を試験管の中で再現して、自然界にはない人工酵素や新しい医薬品を創り出します。教授・円谷 健タンパク質は生物の重要な構成成分の一つであると同時に、生体内で様々な機能を発揮しています。私たちは、タンパク質を化学修飾したりその特異的な認識を利用することにより、タンパク質に新しい機能を付与することをめざしています。准教授・中瀬生彦次世代型テーラーメード医療・バイオ医薬品創製への貢献を目指し、ペプチド化学・細胞工学を用いたオンデマンド型薬物送達技術(特にがん細胞標的)や、細胞遠隔操作技術(細胞移植治療への応用)の開発研究を展開しています。物科学専攻のカリキュラムの特色は、生命の普遍性と多様性を探求するために、分子から生態系にわたる広範囲な生物現象のメカニズムに関する基礎的事項を教育・研究するように構成されていることです。分子および細胞レベルにおける生体情報発現機構とその制御、生物発生の機構、各種生物の生理的特性、多種多様な生物への進化、さらには生態系の構造と機能を中心に教育・研究するため、以下に示す3分野を設定しています。これらを幅広く学ぶことを通して生命現象の普遍性と多様性を総合的に理解することが可能となります。 本専攻においては、生物科学の基礎に精通するとともに、境界領域にも積極的に進出することができる柔軟な思考力と専門性を兼ね備えた人材を養成することを目的としています。具体的には、民間企業や大学、各種法人を含む国公立試験研究機関においてライフサイエンス・環境科学分野の研究関連業務に携わる人材や、教育、出版、情報、環境、医療関連などの諸分野において生物科学の知識を暮らしと社会のニーズに翻訳できる人材を養成します。生生体分子科学分野

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