生命環境科学域 理学類/大学院理学研究科 2019
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Department of Physical Science研究分野の紹介Department of Physical Science物理科学専攻では、物理科学課程で修得したことを基礎として、 より深い専門知識の修得および、新たな事象の発見と、これに対する緻密な論理的思考・洞察力を養うことを目指して教育・研究活動を展開します。そして、数理物理学、物性物理学、宇宙物理学、地球科学いずれの分野においてもその最先端の研究活動の一翼を担うことになります。これらの活動を通して、課題を解決する高い能力の養成だけでなく、論文・学会発表などコミュニケーション能力も高め、国際的に活躍できる高度専門技術者・研究者の育成を目指します。ナノ細孔に捕まえられたアセチレン分子( Nature 436, 238 (2005) )物性物理学分野0.50.450.440.350.330.250.220.150.10.0500-202000-1515-1010-550055101015152020数理物理学非線形物理学非非15理論物理学はこれまでに物質の構成要素である素粒子やそれらが従う基本法則についてはある程度明らかにしてきましたが、それらを基にして、私たち生命体を含む巨視的物質の働きを理解するという広大肥沃な未開拓の分野が広がっています。微視的な力学原理に基づいて、生命体を含む進化発展し続ける世界のあり方を理解することを目的として研究を行っています。非平衡統計力学および量子光学ポーラロン・モデルにおけるリウビル演算子のスペクトルニュートン以来、物理と数学は手をとりあって発展してきました。それは21世紀の現代まで続いており、わくわくするよう発見が続いたり、何十年ものあいだ未解決であった問題が解かれたりしています。私たちは代数学の手法を用いて自然界やそれを記述する物理の理論の数理構造を理解すること、新しい数理構造を見出すことを目指して研究しています。理論物理から数学まで横断的に研究します数理物理学分野会沢成彦非線形物理学は線形な方程式では表しきれない多様な現象を取り扱います。非線形性は予測不可能な時系列や複雑で多彩な構造を生み出すことでも知られています。生き物や社会現象など、いわゆる普通の物理では相手にしない対象を取り扱う柔軟さも持っています。非線形なものの見方でフロンティアを探求する非線形物理学分野水口 毅6つの角運動量の合成と再結合レーザーなど様々な光学装置を組み合わせて、物質の光学的性質を調べたり、新たな光機能を有する物質の探求や作製を行ったりしています。特に、非常に早い時間領域(約1兆分の1秒の単位)の現象に注目し、物質内で光と電子や原子などが瞬間的に相互作用する様子やその振る舞い(ダイナミクス)を調べています。物質の新奇光応答と超高速ダイナミクスの解明溝口幸司・河相武利・大畠悟郎超短パルスレーザーを用いたテラヘルツ電磁波の発生・検出装置Σ田中 智・神吉一樹・野場賢一・Savannah Garmonizesi日本人(研究者)の姓及び名に対するZipf則DNAの二重鎖形成の光誘導加速に成功( Sci. Rep. 6, 37768 (2016) )テラヘルツ波フェムト秒パルスレーザーテラヘルツ波検出素子テラヘルツ波発生素子軸外し放物面鏡金電極LT-GaAs光伝導アンテナ

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