工学域2019
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課程の学びについて● 自律型無人ボートの国際競技会Maritime RobotX Challenge 2018に出場!● 実海域における海洋調査水の惑星「地球」、海は人間との共生を求めています。未来のためのシステムを創りましょう。 地球は水の惑星であり、人類はその誕生以来、水の源である海洋から豊かな恵みを受けてきました。これからもその資源を持続的に、しかも有効に活用していくためには海洋環境を守り、海と共生していく人間活動のあり方を探らなければなりません。 海洋システム工学課程では、この考えを基にして、海洋環境の評価と保全などに関する基礎知識を修得するとともに、安全で効率的な海洋輸送システムや海洋資源や海洋空間の利用システムに関する基礎理論を学び、自然と技術の共生を考究するためのシステム科学に関する基礎理論と、実験・実習・フイールド計測などを通して具体的な方法論の展開を推進していきます。海洋システム工学の第一の目的は、人類がこれまでに発展させてきた工学技術の上に成り立った人間活動と、海という自然との共生・調和です。そのためには、地球システムの中に位置づけられる海洋を多面的に理解し、自然と技術の統合システムを創造することや海で使われる工学技術の新たな展開を図らなければなりません。 海は大昔から交通路として利用されてきましたが、船舶などによる安全で効率のよい海洋輸送システムの創造、食料供給や鉱物資源の宝庫である海洋を有効に活用するためのシステムの創造、海が有している広大な空間利用システムなどは、現在具体的に取り組んでいる技術課題です。これらの先端的工学技術を、単に自然に配慮した技術としてでなく、自然との共生・調和を基本とした持続的発展に有効なものにすること、それが海洋システム工学のめざすところです。● 材料・構造系研究の一例● 大型船舶の不規則波中横揺れ計測実験26

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