工学域2019
19/34

課程の学びについて水と緑の地球とともに─未来を拓く最先端「化学技術」の創造に取り組んでいます。 化学工学は、化学の基礎だけでなく、物理学や生物学の基本的な考え方も学び、化学に基づく新しい科学技術を創造し、私たちの生活・社会に役立つものにするための方法論を体系化した学問です。 私たちの住んでいる地球環境の中で「化学技術」を生かして行くためには、極めて多様で複雑なシステムを総合的に取り扱う必要があります。そのために、化学工学は、物質とエネルギーのバランスを軸に、化学反応に関わる全てのシステムやプロセスを研究対象とし、高度な化学合成技術、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーを駆使した新規物質や新材料の合成とその生産システム、環境調和型の新しいエネルギーシステム、循環型社会のための革新的なリサイクル技術などの研究・開発に取り組んでいます。その成果は、化学産業のみならず、医薬、医療、食品、住宅、衣料、エレクトロニクス、機械、鉄鋼、エネルギー、環境、リサイクルなどのさまざまな分野に波及しています。 化学工学課程では、各要素技術を開発する能力に加えて、さらにシステム全体を総合的に考える能力も重要と考えています。将来、研究開発のリーダーとなり、国際的に活躍できる自立した研究者・技術者を養成する事を目標に、各人の個性を尊重しながら、時間をかけて丁寧に学べるカリキュラムを用意しています。● 原子間力顕微鏡による生細胞の表面観察と相互作用力測定● 食品や医薬品粉体の混練・造粒連続製造装置の開発● 気液反応の速度解析(赤;水、透明;気体)● 微生物による有用物質生産に関する実験18

元のページ 

page 19

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です