大阪府立大学

10秒で紅茶が新型コロナウイルスの感染力価を10万分の1に減少

更新日:2021年11月5日

大阪府立大学(学長 辰巳砂 昌弘)大学院 生命環境科学研究科 獣医学専攻 教授/アジア健康科学研究所 所長/大阪国際感染症研究センター 所長 山崎 伸二(やまさき しんじ)、大阪大学(総長 西尾 章治郎)大学院 薬学研究科 教授 中川 晋作と三井農林 株式会社(代表取締役 佐伯 光則、以降 三井農林社)の鈴木 壯幸(すずき まさゆき)らの研究グループは、三井農林社の製品である「紅茶ティーバッグ抽出液」や「粉末紅茶溶液」、「粉末緑茶溶液」の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抗ウイルス活性について調べました。

その結果、「紅茶ティーバッグ抽出液」や「粉末紅茶溶液」、「粉末緑茶溶液」が新型コロナウイルスの感染力価を下げることを見出しました。「紅茶ティーバッグ抽出液」は通常の飲用濃度の半分でも10秒間でSARS-CoV-2ウイルスの感染力価(解説)を10万分の1に、減少させることができました。紅茶を飲むことで飛沫感染のリスクを低下させる可能性を示したものであり、COVID-19の制御に役立つことが期待されます。

本研究成果は、学術雑誌「Letters in Applied Microbiology」に2021年10月25日付けでオンライン掲載されました。また、本論文は、「Letters in Applied Microbiology」のEditor’s Choiceに選出されました。

論文タイトル「Tea extracts effectively inactivate severe acute respiratory syndrome coronavirus 2」

グラフ

本研究のポイント

  • 紅茶ティーバック抽出液の通常飲用濃度の半分でもSARS-CoV-2と10秒間処理することにより、SARS-CoV-2の感染力価を10万分の1以下に低減。
  • 1.375 mg/mLの粉末紅茶溶液はSARS-CoV-2と10秒間処理することにより、SARS-CoV-2の感染力価を10万分の1以下に低減。

SDGs達成への貢献

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大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献しています。

本研究はSDGs17のうち、「3:全ての人に健康と福祉を」に貢献しています。

用語解説

解説 感染力価

細胞に感染するウイルス数の指標

関連情報

お問い合わせ

大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科

教授 山崎 伸二

Eメール shinji[at]vet.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。