本学教員のスマート農業推進と国際競争力強化に関する研究が農研機構「国際競争力強化技術開発プロジェクト」に採択
更新日:2021年4月9日
本学 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻の青木 考 教授の研究が、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以降、農研機構)の「国際競争力強化技術開発プロジェクト」に採択されました。
農研機構は、日本の農業と食品産業の発展のため、基礎から応用まで幅広い分野で研究開発を行う機関であり、研究開発の成果を社会に実装するため、国、都道府県、大学、企業等との連携による共同研究や技術移転活動、農業生産者や消費者への成果紹介も積極的に進めています。
「国際競争力強化技術開発プロジェクト」は、担い手の高齢化や労働力不足に対応した革新的で省力的なスマート農業技術や、国際競争力強化につながる生産技術や新品種の開発、輸出先国の規制等にも対応できる防除や栽培技術等の開発などを行い、先端技術を活用した持続可能で国際競争力の高い生産基盤を構築することを目的としています。
採択内容
事業名 | 国際競争力強化技術開発プロジェクト |
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技術開発課題名 | イチゴ炭疽病耐病性品種の耐性機構解明と減農薬栽培技術の開発 |
事業期間 | 2021年度~2023年度 |
研究開発課題のポイント
イチゴは収益性の高い重要な生産品目ですが、近年、生産現場では難防除病害による被害が拡大しています。この対応のため農薬が多用され、国際的残留農薬調査でイチゴは5年連続でワースト1位となっています。
このことから、低農薬栽培が可能で、海外で売れる新たなイチゴ品種の開発、ならびに輸出先国の規制等にも対応しうる病害防除法が求められています。
そこで、本事業では、高耐病性イチゴ品種の耐病性分子基盤を明らかにし、AI活用の低農薬栽培技術開発をめざします。
研究者のコメント
本研究開発事業は、大阪府立大学・京都大学・産業技術総合研究所・合同会社ななつぼし等からなる産学官連携コンソーシアムによるもので、応用生命科学専攻 青木研究室では、ゲノム解析やバイオインフォマティクス解析を行います。
関連情報
- 令和2年度 第3次補正予算 国際競争力強化技術開発プロジェクト 委託予定課題(農研機構 Webページ)
PDFファイル〈「国際競争力強化技術開発プロジェクト」委託予定課題について〉を参照 - 農研機構 Webサイト
- 「国際競争力強化技術開発プロジェクト」について(農林水産技術会議 Webページ)
- 大阪府立大学 生命環境科学研究科 機能ゲノム科学研究グループ Webサイト
お問い合わせ
大阪府立大学 大学院 生命環境科学研究科 教授 青木 考
Eメール kaoki[at]plant.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。