大阪府立大学

大阪府立大学における後期授業の方針と考え方について

更新日:2020年8月7日

学生の皆さんへ
保護者の皆さまへ

新型コロナウイルス感染拡大により、本学では前期授業をオンラインで実施し、6月以降は感染の状況を注視しながら実験・実習など一部の科目から段階的に対面授業を再開してきました。しかし、本来、大学の授業は主に教室等において対面で行うことを想定しており、本学は学びの共同体としての場を提供することがその責務の一部と考えていますので、学生の皆さんには可能な限り大学へ来ていただきたいと考えております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の国内外の感染状況を考慮しますと、当面は感染のリスクをコントロールしながら授業を続けて行かざるを得ません。

9月28日から始まる後期の授業につきましては、地域の感染状況や本学の教室の規模、受講者数、教育効果等や前期に行いました学生アンケートの結果も踏まえて、対面の授業を中心にオンライン授業を併用する次の方針で実施する予定です。

  • 前期と同様に対面で実施が必要な実験・実習については対面での実施を原則とし、必要に応じてオンラインも併用。
  • 感染対策を講じた上で実験実習以外の授業についても対面授業の実施が適切と判断されるものについては対面授業で行い、授業の全部または一部について対面授業が困難と判断される場合はオンラインで実施。
  • 各授業の実施方法については必要な修正を行ったシラバスで周知し、学生の皆さん一人一人へ確実に情報が伝達される手段や、学生の皆さんからの相談にも速やかに応じる方法を提供。
  • オンライン授業については同期型(同時双方向型授業)を原則禁止し、非同期型(オンデマンド型授業)で実施。時間割は通常の1コマから5コマで実施。

ご承知のとおり、感染の状況は日々刻々と変化しています。後期授業の実施方針は前述のとおりですが、今後の感染状況や学生の皆さんの希望等を踏まえ、年度途中であっても必要に応じて実施方法の見直しを行う場合があります。それまでは対面授業とオンライン授業を併用して行い、対面授業においては大学として必要とされる感染対策を行いますが、これ以上感染を拡大させないために何よりも重要なことは、皆さん自身が適切な感染対策を行うことです。例えばそれは三密を避ける、マスクを着用する、手指を消毒するなど決して難しいことではありません。

今年度は特殊な状況であり、皆さんが様々な困難に直面していることは理解しております。大学としては、新型コロナウイルス感染症の影響の深刻化と長期化の下で学生の皆さんを感染の危険から守りつつ、どのような状況であっても、全ての学生が質の高い教育を受ける機会を持てるように、後期授業開始に向けて教職員一同準備を進めております。後期に皆さんが大学で共に学ぶ機会を持てることを楽しみにしています。

大阪府立大学 学長
辰巳砂 昌弘