本学の理系女子大学院生チームIRIS（アイリス）が、第5回澤柳政太郎記念東北大学男女共同参画賞奨励賞（通称 澤柳記念賞）を受賞しました。西日本では初めて女子大学院生が中心となって、企画から運営まで主体的に様々な活動に取り組み、長期にわたり地域に根付いた理系進路支援に関する活動を行っていることが評価されて、この度の受賞となりました。

受賞課題名「理系女子大学院生チームIRIS（アイリス）による地域における理系進路支援の取り組み」

授賞式は12月8日に開催された東北大学男女共同参画シンポジウムにて行われました。当日はIRISを代表して、第8期生の乙山美紗恵さん（工学研究科博士後期課程2年）、永田佑佳さん（工学研究科博士前期課程2年）、中嶋優里さん（生命環境科学研究科博士前期課程2年）、黒田麻友さん（理学系研究科博士前期課程2年）の4名が受賞講演を行いました。

IRIS第8期生からの受賞コメント

この度は、澤柳政太郎記念東北大学男女共同参画奨励賞という素晴らしい賞をIRISに贈っていただき、ありがとうございます。普段からIRISの活動をご支援いただいている、女性研究者支援センターの方々や地域の皆さまに改めて感謝申し上げます。

私たちIRISは、科学の面白さをより多くの人に伝えたいと思い、小中学生に向けた科学実験教室（サイエンス・キャンパス）や、女子高生に向けた理系進路相談などの企画、運営に取り組んできました。その成果を、このような形で認めていただき大変嬉しく思っております。

今後も、多くの人に科学の楽しさや魅力を伝える活動をしていきますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

IRISの活動概要

大阪府立大学理系女子大学院生チームIRIS（アイリス）は、男子学生が多い理工系分野の女子大学院生に活躍の場を提供することにより、理系女子大学院生を「見える化・魅せる化」するために2011年に結成されました。IRISという名称は「I’m a Researcher In Science」の頭文字をとったものです。2018年度は第8期生51名が活動中です。

IRISの活動の中心は小中学生を対象とした科学実験教室「IRISサイエンス・キャンパス」で、メンバー自身で企画から運営まで行っています。大阪府内の市町村の男女共同参画センター、小学校、子ども会などから依頼を受け、各場所に出張して開催しており、2011年から2017年までの7年間で61件実施し、のべ4,069人の子どもたちとその保護者が参加しました。このIRISサイエンス・キャンパスを小中学生にとって身近な場で実施することにより、IRISが理系女性のロールモデルとなって女子の理系進路選択の機会を提供しています。そして、メンバー自身にとっても、サイエンス・コミュニケーションやプレゼンテーションの腕をみがく場であり、地域の子どもたちやその保護者と直接触れ合える貴重な機会となっています。

関連リンク

• 大阪府立大学 女性研究者支援センター Webサイト