大阪府立大学

本学とダラット大学による共同シンポジウムを開催

更新日:2017年9月11日

2017年9月1日、本学中百舌鳥キャンパス国際交流会館I-wingなかもずにて、大阪府立大学・ダラット大学(DLU)共同シンポジウム「放射線及び原子力の研究教育の現状と将来展望について」を開催しました。

ダラットはベトナム最大の都市ホーチミンから300キロほど北東の高地にある避暑地で一年を通して摂氏20度台の過ごし易い土地です。ダラット大学の近くには、ベトナム唯一の研究用原子炉を有する原子力研究所(NRI)の他、放射線関係の研究所がいくつもあり、日本のつくばの様な研究都市を構成しています。ダラット大学は原子力分野の人材教育の中核大学と位置づけられており、5年前に新設された原子力工学科からも卒業生も送り出し始めています。

このシンポジウムは、本学とダラット大学が学術協力協定を結んだ2014年と、2年後の2016年にダラット大学で行われた合同シンポジウムを引き継ぐものであり、日本学術振興機構の「さくらサイエンスプラン」でダラット大学の教員と学生が本学を訪問する機会に合わせて、本学研究推進機構がダラット大学の学長、グエン・ドゥク・ホア教授を招へいして実現したものです。

開会の挨拶では、横山工学域長より、本学が 中国に次ぐ多数のベトナム人留学生を受入れていると紹介されました。 堺市は、利休の時代からベトナムとの交流があった関係で、堺市内にある総領事館からもシンポジウム開催のお祝いのメッセージをいただきました。

シンポジウムは、ホア学長の招待講演でスタートし、続いて本学放射線研究センター長谷口教授、ダラット大学原子力工学科長ソン博士、本学工学研究科量子放射線工学分野主任松浦教授から、各組織での人材教育についての報告がありました。 さらに、役員会を終えて参加した辻学長から、ユーモアにあふれた歓迎スピーチがありました。

昼食を挟んで、午後は京都大学原子炉実験所の宇根崎教授の招待講演で再開されました。 その後、両大学の研究者から物理、生物、化学に関する研究を紹介しました。 最後に、さくらサイエンスプラン参加学生の修了式とショートスピーチで シンポジウムは終了しました。

このシンポジウムをきっかけに、両校の教員や学生の交流がさらに深まることが期待されています。

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