橋爪紳也教授が大阪市立大学教員と共同で行ったプロジェクトで日本建築学会業績賞を受賞
更新日:2017年6月2日
本学経済学研究科 観光・地域創造専攻/現代システム科学域 マネジメント学類の橋爪 紳也 教授(観光産業戦略研究所長)が、大阪市立大学教員と共同で行った「大阪市『生きた建築ミュージアム事業』による建築文化の振興」にて、2017年日本建築学会業績賞を受賞しました。共同受賞者は、大阪市立大学の嘉名 光市 教授、倉方 俊輔 准教授、高岡 伸一 特任講師と大阪市都市整備局です。
授賞式は東京で開催された日本建築学会通常総会において、2017年5月30日に行われました。
橋爪教授 コメント
「都市は遺物を収める宝物館ではない。過去から現代、そして未来へと、たえず創作を重ねることで産み出される“LIVING HERITAGE”すなわち“生きた資産”を、これからも収め続ける“生きたミュージアム”である。前の世代から受けついだこの魅力的な建築群に、より新たな価値づけを行ないつつ、次世代に託していきたい」と常々考えております。凍結保存ではなく、同時代の人々のライフスタイルのなかで生きる建築こそ、価値があると考えます。いっぽうですでに文化財に指定された建物だけではなく、将来的に同等の価値を生むであろう身近な建築群を再評価し、その存在を広く知らしめることも重要だと思います。
幸い大阪の都心には、戦災をくぐり抜けた近代建築も点在しています。私たちは、戦前から1990年代までの各時代を代表する50棟の建築を選定、再生の支援をするとともに建物公開のフェスティバルを展開することにしました。オーナーの想いが託された近代建築群、著名な建築家が設計した戦後のビルディング、スペースデザインの喫茶店、世界初のカプセルホテル、地下街の換気塔、集合住宅、展望塔など、対象は実に多様です。
趣旨に賛同いただいた多くのビルオーナー、協賛企業関係者、実行委員会メンバー、ボランティアスタッフなど関係者はもとより、多くの「建築ファン」の情熱と想いがあればこそ、今回の栄誉ある受賞に至りました。皆さんと喜びを分かち合いたいと思います。
共同受賞者とともに、受賞業績紹介パネル前にて記念撮影(左から4番目が橋爪教授)
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