カンボジア王立プノンペン大学世界銀行プロジェクトが始動!
更新日:2021年7月16日
本学と王立プノンペン大学(RUPP:Royal University of Phnom Penh)は、カンボジアの拠点大学の教育改革を目的として行う世界銀行(World Bank)の「高等教育高度化プロジェクト(WB-Higher Education Improvement Project)」を共同で実施することに合意し、2021年4月17日にパートナーシップ協定を締結しました。締結期間は2021年4月から2024年3月までで、大阪市立大学と大阪府立大学工業高等専門学校も参加します。
プロジェクト開始にあたり、6月30日(水)15時~17時に現地とのライブ中継によるキックオフシンポジウムを開催しました。
シンポジウムは、本学およびRUPPの教職員を中心に総勢300名が参加して行われました。冒頭には、王立プノンペン大学のChealy CHET学長、カンボジア教育省、世界銀行の各代表よりご挨拶をいただき、プロジェクトの概要および両大学の紹介の後に、長岡工業高等専門学校の青柳 成俊 教授よりCDIOスキームの導入について、大阪市立大学の平知 宏准 教授、橋本 智也 講師より、ラーニングアウトカムのモニタリングと評価について、それぞれ招待講演をいただきました。
今後、RUPPの教育カリキュラム改革実現に向けて、RUPPの若手教員の本学での学位取得や、現地でのワークショップ開催等の取り組みを行っていく予定です。
プロジェクトの概要
本プロジェクトは、世界銀行(World Bank)がカンボジア産業振興に投資するにあたり、人材育成のために資金提供を行うもので、王立プノンペン大学の教育改革等を目的としています。融資の主な使途は建築や研究に対する設備投資ですが、一部が海外大学(10か国程度)との交流を通じた教育のレベルアップのためにも使用されます。
これまでの王立プノンペン大学との10年間にわたる交流実績が評価され、共同実施の日本側パートナーとして大阪府立大学が選ばれました。本プロジェクトでは、RUPPの教員3名への学位指導と両大学の相互訪問のために3年間499,600 米ドルが配当されます。
主な協定項目
- 王立プノンペン大学の教育カリキュラムの改革(教材開発、演習計画を含む)
- 王立プノンペン大学教員の短期受け入れ
- 王立プノンペン大学での特別講義および研究指導・大学運営指導のための本学教職員の現地派遣
- 王立プノンペン大学の教員の本学における学位取得指導
- 共同研究の実施
(注意)対象とする分野は、電気通信、ITエンジニアリング、バイオエンジニアリングの3分野。
これまでの王立プノンペン大学との交流実績
- 2010年6月 学術交流協定の締結
- 次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)プログラムの共同実施
- 近年の教員招へい実績
短期 計6名(2016年~2019年) - 近年の学生交流実績
学生派遣実績(短期) 計37名(2016年~2019年)
学生招へい実績(短期) 計54名(2016年~2019年)
SDGs達成への貢献
大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。
本プロジェクトはSDGs17のうち、「4:質の高い教育をみんなに」「17:パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献しています。
お問い合わせ
国際・地域連携課 国際交流グループ
Tel 072-254-9962 Eメール international.office[at]ao.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。