大阪府立大学

〈オンライン〉工学域公開講座「高校生のためのマテリアルサイエンス入門」

〈オンライン〉工学域公開講座「高校生のためのマテリアルサイエンス入門」
開催日
2021年11月13日(土)、20日(土)16時~18時
開催場所
オンライン

明石海峡大橋、高層ビル、ジャンボジェット、新幹線、自動車、パソコン、スマートフォン…現代文明を支えるモノの数々は、鉄鋼、アルミ合金、シリコン、セラミックス、液晶など、さまざまな物質・材料、すなわち「マテリアル」によって成り立っています。しかし、ひとくちにマテリアルと言っても多種多様。どんなものがあるのでしょうか? どのようにして作られているのでしょうか? どのような新しいマテリアルが研究・開発されつつあるのでしょうか?

大阪府立大学 工学域 物質化学系学類でマテリアル工学課程を担当する教員6人が、面白くて役に立つマテリアルの物理と化学と工学を紹介します。

プログラム

第1回 11月13日(土)

「ナノの世界をのぞいてみよう! 」森 茂生 教授

近年、「ナノテク」とか「ナノテクノロジー」という言葉を耳にすることが多くなりましたが、一体、このナノテクノロジーとはどのようなものなのでしょうか?「ナノ」という言葉はラテン語で「小人」という意味で、科学の分野では「10億分の1」という長さの単位に使われています。電子顕微鏡を使って見る「ナノ」の世界と、我々の生活を支える新しい機能を持った材料の開発において電子顕微鏡が果たしている役割を紹介します。

「Superconductors―the magical materials」Kosmas Prassides 教授

Materials in which electric currents can flow without resistance and magnetic fields are expelled. The talk consists of introduction, fundamentals, materials, and applications.

「DNAマテリアル―生物の機能を生かした新材料」深津 亜里紗 助教

生物の設計図として知られるDNAは、二重らせん型のユニークな構造を持つ分子であるとともに、さまざまな面白い性質を示すことが知られています。今回はDNAをマテリアルの視点から見つめた研究を紹介します。

第2回 11月20日(土)

「強いマテリアルをつくる! 」瀧川 順庸 教授

構造物を製造するには、自重や外力などに対して形状・構造を保つための「強いマテリアル」(構造材料)が必要になります。強いマテリアルとはどういうものか、強いマテリアルをどうやってつくるかをお話しします。

「分子の積み木細工と水を利用して創り出すエネルギー材料」牧浦 理恵 准教授

同じ物質でも単にナノメートルサイズまで小さくするだけで、従来の大きなスケールでは見られなかった性質が現れることがあります。有機分子や無機物のナノ粒子やナノシートを水の表面で積み木細工のように組み上げていくことで、太陽電池などのエネルギー材料を創製する研究を紹介します。

「マテリアルと量子の世界―物質の色は何で決まる?」池野 豪一 准教授

ミクロな量子の世界では、粒子は波動性と粒子性を持ちます。このこと、すなわち量子力学についてまず話し、次に物質の光学特性を例にとり、ものの色という身近な性質が物質中の電子というミクロな粒子の振舞いで決まっていることを説明します。

関連情報
定員各回50名(先着順)
対象者高校生(高校生優先ですが、一般の方も申込みいただけます)
受講料無料
申込期間定員に達し次第終了
申込方法

申込フォームにてお申し込みください。

(注意)参加(視聴)にはパソコン、スマートフォンなどの端末およびインターネット環境が必要です。視聴にかかる通信費等は、視聴する方の負担となります。

お問い合わせ 〈講座内容に関すること〉
工学研究科 教授 沼倉 宏
Eメール material2021[at]ml.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と変えてください。
〈申し込みに関すること〉
社会連携課
Tel 072-254-9942
Fax 072-254-6271