みなさんは、「大阪湾」と聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか？

赤潮で汚染された海？臭くて汚い海？それとも青くて透き通ったきれいな海？釣りをされている方以外はあまり大阪湾に親しみを感じていないかもしれません。高度経済成長時代、阪神や堺泉北の臨海工業地帯の開発で埋め立てがどんどん進み、大阪湾は赤潮が頻発する「死の海」のイメージになりました。

しかしこの半世紀の間、排水規制や下水道整備によってずいぶん環境は改善されました。今では、大阪湾南部や西部ではむしろ栄養が不足して漁獲量が減少するという問題も起きています。

大阪湾は、昔は「魚庭（なにわ）の海」と呼ばれるほど、豊かな海産物に恵まれていました。今も多くの魚介類が水揚げされる世界でも有数の漁場です。今回のアカデミックカフェでは、そのような大阪湾の環境と漁業の現状を見つめなおし、将来どのような大阪湾にすればよいか、みなさんとともに考えてみたいと思います。

カタリスト：大塚 耕司（人間社会システム科学研究科 教授、現代システム科学域長）
持ち物：テーマに沿った本
テーマ：「大阪湾」「魚食」

〈アカデミックカフェとは？〉
「まちと人」「人と人」 とをつなぐ新しいコミュニティの創造をめざしている「まちライブラリー＠大阪府立大学」で、本学教員が、通常の講演や授業とは雰囲気を変えて自身の研究やライフワークを紹介するイベントです。