メアリー女王は、幼い頃からフランス王家で育ち、十代でフランス王妃となりましたが、すぐに未亡人となり、スコットランドへ帰りました。彼女の遺した五つの詩には、シューマンが曲をつけ、現在も歌われています。

第1回　5月8日
“I am going away!”「わたしは去って行きます！」
愛するフランスへの別れのうた。

第2回　5月15日
“After the birth of her son”「息子が生まれて」
再婚相手のダーリン卿との間にできた一人息子への思い。

第3回　5月22日
“To Queen Elizabeth”「エリザベス女王に」
祖国を追われたメアリーのエリザベス女王への嘆願のうた。

第4回　5月29日
“Farewell to the world”「この世よ さようなら」
裁判の結果、死刑の宣告を受けたメアリーの辞世のうた。

第5回　6月5日
“Prayer”「祈り」
死を前にした、神とイエス・キリストへのメアリーの祈り。

【講師】安藤 幸江 氏（大阪府立大学名誉教授 英文学者）