本学の教員を講師陣とし、「持続可能な現代社会の創造に向けて」という共通テーマで連続セミナー（全6回）を開催し、大阪府立大学が持つ知識、技能を広く還元します。

第6回「計量経済学からはじまるデータ・サイエンス」

【講師】鹿野 繁樹（現代システム科学域 マネジメント学類 准教授）
近年、データ分析と統計的エビデンスに基づく意思決定の重要性が、多くの実務・学術分野で認識され始めています。その結果、各分野の専門知識と高度な分析能力を合わせ持つ「データ・サイエンティスト」へのニーズが、急速に高まっています。一方、文理融合型の学問である経済学は、古くからデータ分析を重視し、独自の分析体系として「計量経済学」を擁してきました。このセミナーでは、計量経済学、特にプログラム評価と離散選択モデルの応用が、社会やビジネスのいかなる問題を解決してきたかを概観いたします。そして、経済学教育を通じたデータ・サイエンティスト人材養成の可能性を、先進諸国の事例を参考にしながら考えていきます。