大阪府立大学

関西宇宙イニシアティブ 第58回KaSpIセミナー「宇宙への道をたどる―液体ロケット縁起」

開催日
2017年9月29日(金)18時~20時
開催場所
I-siteなんば
大阪府立大学I-siteなんば(南海なんば第1ビル2階)

I-siteなんばのアクセス

日本の液体ロケット開発の創成期に活躍をされた元三菱重工技師長で東京都市大学(旧武蔵工業大学)名誉教授の冨田信之氏にお話を伺います。先生は、ロシアの宇宙開発にも造詣が深く、ロシア宇宙開発史についての珍しいお話もお楽しみください。

【講演】「宇宙への道をたどる―液体ロケット縁起」

【講師】冨田 信之 先生(東京都市大学 名誉教授)

【概要】
液体ロケットの構想は人間の宇宙への進出の手段として20世紀初めにヨーロッパで生まれ、第二次世界大戦後、ロシア(旧ソ連)、アメリカで、その構想が実現され、人間を宇宙に送り出すことに相次いで成功しました。特にロシア(旧ソ連)は大きな貢献をしました。日本でも、第二次世界大戦中に、独自に液体ロケット・エンジンが開発され、その技術は戦後に引き継がれ、Nロケット第2段エンジン開発に成功、その後着々と液体ロケット開発を進め、人間の打ち上げも夢ではない段階にまで至っています。我が国の液体ロケットは固体ロケットとはまったく別の路線で開発が進められ、現在に至っていることを、ロシアの例などと対照しながらお話ししたいと思います。

【講師紹介】
1938年(昭和13年)樺太生まれ。1960年東京大学工学部航空学科卒業、三菱重工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作所技師長、東京工業大学客員教授、武蔵工業大学機械システム工学科教授を経て、現在は東京都市大学(元武蔵工業大学)名誉教授。
小型(固体)ロケット、Nロケット、N-IIロケット、H-Iロケット、H-IIロケットなどの液体ロケット、JEM(国際宇宙ステーションの「きぼう」モジュール)の開発、宇宙環境計測、宇宙開発史などに従事。主な著書:「宇宙システム入門」、「ロケット工学基礎講義」等の専門書のほか、「ロシア宇宙開発史―気球からヴォストークまで」、「セルゲイ・コロリョフ―ロシア宇宙開発の巨星の生涯」などロシアの宇宙開発に関する著書がある。

【主催】
大阪府立大学21世紀科学研究センター宇宙科学技術研究センター、関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)

大阪府立大学はNPO法人関西宇宙イニシアティブと連携協力協定を結んでいます。

関連情報
定員70名
受講料無料
申込方法

大阪府立大学 21世紀科学研究センター宇宙科学技術研究センター(担当 真鍋 武嗣)
関西宇宙イニシアティブ事務局(担当 大久保 博志)

ご希望の方は次のメールアドレスにご連絡ください。
Eメール kaspi[at]aero.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。