国際感染症研究センター
設置目的
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)が、今日なお、人々の健康や社会活動に多大な影響を及ぼしている。関西空港を有する大阪は、海外との経済的・文化的交流が活発で、インバウンドから経済的に多大な恩恵を受けてきた。それゆえCOVID-19の流行は我々の社会活動のみならず経済活動にも甚大な被害をもたらし、1日も早いCOVID-19の終息が求められている。
しかし、COVID-19のみならず今後新たな人獣共通感染症が海外から持ち込まれる可能性は十分にある。2025年には大阪・関西万博が予定されており、多くの旅行者が大阪を訪問することが予想され、大阪府民の健康・安全と経済発展を維持して行く上で感染症対策を強化することは喫緊の課題である。
今回のCOVID-19から明らかになったように、感染症対策は病原体を対象とした医学、獣医学的な研究のみでは解決できず、農学、工学、理学、経済学、人文社会系などの様々な学問領域の連携・協力が不可欠である。そこで、感染症研究の拠点となる国際感染症研究センターを立ち上げ、感染症科学研究センターとも連携し、COVID-19対策のみならずEXPO25にも備えた感染症対策に資する科学的根拠を提供し、大阪府市に提言できる組織の構築を目指す。
研究内容の概要
SARS-CoV-2の簡便・迅速な検出系の構築、COVID-19の治療薬の探索、SARS-CoV-2の不活化法の開発や評価を、企業を含む学内外の研究者と協力し社会実装に繋がる研究を行う。さらに、EXPO25の感染症対策として細菌、ウイルス、寄生虫・原虫など新興・再興感染症対策に資する研究を企業やアジアの国々と連携して行い、感染症の侵入・拡大阻止に役立てる。
構成員
研究所長
山崎 伸二(生命環境科学研究科 教授)
研究員
区分 | 教授 | 准教授 | 助教 | 特認教授 | 特認講師 |
---|---|---|---|---|---|
生命環境科学研究科 | 今西 純一 加我 宏之 堀江 真行 松林 誠 三宅 眞実 |
日根野谷 淳 望月 知史 安木 真世 |
大塚 芳嵩 畑中 律敏 松尾 薫 |
– | アワスティ シャルダ プラサダ 山本 倫久 |
工学研究科 | 椎木 弘 戸出 英樹 古田 雅一 綿野 哲 |
秋吉 優史 | 朝田 良子 | – | – |
人間社会システム科学研究科 | 山野 則子 | – | – | – | – |
理学系研究科 | 藤井 郁雄 | – | – | – | – |
経済学研究科 | – | 牛 冰 | – | – | – |
研究推進機構 | – | – | – | 北宅 善昭 | – |
設立年月日
令和3年(2021年)4月1日
研究所サイト
国際感染症研究センター Webサイト
国際感染症研究センターは感染症研究の拠点としてCOVID-19対策のみならずEXPO25にも備えた感染症対策に資する科学的根拠を提供し、大阪府市に提言できる組織の構築をめざしています。
SDGs達成への貢献
大阪府立大学は研究・教育活動を通じてSDGs17(持続可能な開発目標)の達成に貢献をしています。
本研究センターはSDGs17のうち、「1:貧困をなくそう」、「3:すべての人に健康と福祉を」、「4:質の高い教育をみんなに」、「5:ジェンダー平等を実現しよう」、「6:安全な水とトイレを世界中に」、「8:働きがいも経済成長も」、「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」、「10:人や国の不平等をなくそう」、「11:住み続けられるまちづくりを」、「13:気候変動に具体的な対策を」、「15.:陸の豊かさも守ろう」、「16:平和と公正をすべての人に」、「17:パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献しています。
お問い合わせ
生命環境科学研究科 教授 山崎 伸二
Tel 072-463-5653 Tel 2546(内線) Eメール shinji[at]cs.osakafu-u.ac.jp[at]の部分を@と変えてください。